飯山市瑞穂:飯綱堂古墳
2022年8月中旬のことだが,飯綱堂古墳(長野県飯山市瑞穂)を見学した。
飯綱堂古墳は,菜の花公園駐車場の東約100mのところにある。道がよくわからなかったので,南東側の集落からアプローチして古墳所在地に到達した。古墳所在地は尾根の先端を切り取ったような場所。見学を終えた後,この道をそのまま西の方に向かって歩いてみたら,菜の花公園駐車場のすぐ上(北側)を通り,菜の花公園駐車場の北西端付近の舗装道路に出た。つまり,標識等が存在せず,わかりにくいという点はあるけれども,菜の花公園の北西端くらいから東進すれば古墳所在地に至ることができる。
飯綱堂古墳は,狐塚古墳とも呼ばれている。墳丘は現存しておらず,墳丘の規模は不明ということになっているけれども,墳丘の残骸的な塚状地形が残されており,その上に積み直したものといわれている石室様のものがある。この石室様のものは石室ではなく,石室材を用いた信仰祠の一種であり,元の石室の形状等は全く不明。地下遺構がまだ残されている可能性はある。
現存する墳丘の残骸的な塚状地形の規模は,目測で,直径5~7m程度,高さ1~2m程度。その範囲内には,石室材を用いたと推定される構造物以外にも,大小の礫が散在している。
墳丘と思われる場所の東側を南北に通る道路をはさんだ反対側(東側)の小尾根のような場所には古い墓石または供養塔のようなものが並んでいる。もしかするとその場所にも小古墳があったのではないかというような印象を受けた。
菜の花公園駐車場にある観光案内図
西の方から見た飯綱堂古墳所在地付近
移動の途中で見た高社山
路傍の庚申塔
南東の方から見た飯綱堂古墳所在地付近
(写真中央の杉林の中)
北東の方から見た古墳所在地付近
道路の隅に露頭している石材
古墳所在地への通路
(草で覆われている部分)
石室材を用いた構造物
石室材を用いた祠部分
正面から見た石室材を用いた構造物
少し斜め前から見た石室材を用いた構造物
周辺にある石材
同上
古墳所在地のすぐ東側にある墓石または供養塔の並ぶ場所
北の方から見た飯綱堂古墳所在地付近
古墳所在地の北側~北西側に続く道路
飯綱堂古墳北側付近から見た古墳所在地西側の低地の様子
道路の続き
北西の方から見た飯綱堂古墳所在地付近
(写真中央の杉林の中)
西の方から見た飯綱堂古墳前に至る道路の北西側出入口
(右手の看板のすぐ下が菜の花公園駐車場)
南の方から見た飯綱堂古墳前に至る道路出入口付近
(右手すぐ下が菜の花公園駐車場)
菜の花公園駐車場から見た飯綱堂古墳所在地付近
(写真中央の杉林の中)
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