千葉県山武郡芝山町芝山:芝山町立芝山古墳はにわ博物館再訪
先日,芝山町立芝山古墳はにわ博物館(千葉県山武郡芝山町芝山)を再訪した。だいぶ前に訪問し,収蔵品を見学したことがある。
平成3年4月にリニューアルオープンとなっていたことは知っていたのだが,(新型コロナの関係を含め)面倒なことが多すぎたので訪問を控えていた。そろそろ良いだろうと思い訪問した。
展示内容は大幅に改善されており,展示品の数も増えた。とても勉強になった。
この博物館で,芝山町教育委員会編『芝山町史 資料集1 原始・古代編』(平成4年3月)を購入した。
素晴らしい書籍であり,芝山町の遺跡の詳細がわかる。
ただし,問題もある。例えば,この書籍の第2分冊の527~534頁は,上下逆(=頁逆順)になっている。通常,このような状態のことを「乱丁」という。
購入の際,担当者から,「(展示品の)現物で良ければ販売します」との説明を受けた。その場では(乱丁のことについて)特に説明はなく,意味内容は不明だったのだが,とにかく出版されたばかりの有用書籍であることは明らかなので購入した。体裁や見てくれはともかく,内容が適切に情報伝達されているかどうかが大事だ。
現時点では落丁のある不良品であることが判明しているけれども,私のような人間にとっては,情報内容がわかればそれで特に文句はないので,交換請求はしない。
しかし,一般国民はそうではないだろうと思うし,地方公務員としての説明義務に違反していることは明らかなので,担当職員は,深く反省すべきではないかと思う。
なお,この書籍には内容的な問題がないわけではない。
例えば,実際に現地を踏査すると,明らかに古墳時代の古墳だと思われるものが存在している場所でもこの書籍上では何もない場所として記載されていることがある。
何らかの圧力によってそうなっているのかもしれないが,原因は不明。
少なくとも記載内容の客観性について,「現場をくまなく踏査し,詳密に検討した上でないと,信頼性の有無を正確に評価できない書籍である」ということは言える。
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