福島県伊達郡国見町塚野目~桑折町伊達崎:塚野目古墳群(その1)

過日,塚野目古墳群(福島県伊達郡国見町塚野目~桑折町伊達崎)を見学した。
塚野目古墳群は,合計27基の古墳で構成される大規模な古墳群。
塚野目古墳群を構成する古墳の詳細な分布図は,福島大学行政政策学類福島大学行政政策学類考古学研究室編『団子山古墳4-福島県須賀川市団子山古墳第6次調査報告書-・塚野目古墳群1-福島県伊達郡国見町塚野目古墳群測量調査報告書-』(2017年3月)の30頁にある。

今回の訪問では,直接にアクセス可能な古墳と公道から見学可能な古墳だけに限定して見学する予定にしていた。
結果的に,1号墳,4号墳及び5号墳を見学した。
2号墳と3号墳は既に湮滅している。11号墳所在地付近は,たまたま何かの工事をしている最中のようだったので見学を遠慮した。12号墳,20号墳,22号墳及び24号墳は公道から見える範囲内のところに所在しているのだけれども,草木の葉が繁っている時期にはわかりにくいので,見学を割愛した。

塚野目1号墳(福島県伊達郡国見町塚野目)は,八幡塚古墳とも呼ばれ,周溝を含めた全長約76m,墳長66~68m,後円部直径52.4m・後円部高さ6mの帆立貝式前方後円墳とされている。その後円部は,八幡神社の基壇部となっている。前方部は西側にあるのだが,その全部が既に墓地化しており,古墳の前方部として認識することが不可能な状態となっている。前方部付近の墓地化がそれほど進んでいない当時の様子を撮影した写真は,国見町編『国見町史 第2巻 原始・古代 中世・近世 資料』(昭和48年)の図版121にある。塚野目1号墳の出土品(埴輪)の写真等は,同書の図版122~125にある。
墳頂に鎮座する八幡神社を参拝した上で,その周辺を拝見した。

なお,塚野目1号墳所在地の西側は墓地区画になっており,その南側には新義真言宗・八幡山正法寺があり,墳丘(後円部)の南西側裾付近には多数の庚申塔が立てられている。


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八幡神社入口付近


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鳥居


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石段


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石段脇の石材(石室由来?)


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八幡神社の拝殿


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八幡神社の本殿


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境内社(古峯神社)


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拝殿前の様子


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四十八塚和鎮靈碑


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西の方から見た後円部


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北西の方から見た後円部


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北の方から見た後円部


IMG_8149.JPG塚野目1号墳(八幡塚古墳)の説明板


IMG_8141.JPG正法寺の入口付近


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正法寺


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白蓮華塚野目地蔵観世音権現尊


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地蔵尊


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二十三夜供養塔など


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供養塔など


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庚申塔など


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南東の方から見た塚野目1号墳所在地付近



 国見町:塚野目第一号墳(八幡塚古墳)



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