福島県伊達郡国見町森山:長榮寺と古墳
過日,曹洞宗・天祥山長榮寺(福島県伊達郡国見町森山)を参拝した。本尊は,釈迦牟尼仏。
本尊の釈迦牟尼仏座像は,国見町の有形文化財に指定されている。他にも涅槃図等が国見町の有形文化財に指定されている。
長榮寺の境内地は,長楕円形の山の南側裾付近に位置しており,この山の南西側斜面~尾根にかけて,4基の古墳で構成される森山古墳群と呼ばれる古墳群がある。
住職の奥様に挨拶をし,許可を得て山を登り,古墳を見学した。
森山古墳群の配置図は,国見町編『国見町史 第2巻 原始・古代 中世・近世 資料』(昭和48年)の図版149にあり,森山4号墳の発掘調査結果の一部は,図版148,図版150~158に収録されている。
森下古墳群の4号墳は,直径18.0m・高さ3.25mの円墳。現地説明板には「径1.8m」と記されているけれども,それは,明らかな誤記。森山4号墳には横穴式石室があり,蔽屋が設けられて保存され,国見町指定の文化財(史跡)となっている。
森山4号墳の横穴式石室の蔽屋には柵が施されており,石室内部にアクセスできない。アクセス可能な場所から見られる範囲内で見学した。
なお,森山古墳群を構成する他の古墳(森山1号墳~森山3号墳)は,森山4号墳の西側にやや弧を描くようにして約10mの等間隔で並んでいる。
ただし,これらの古墳は,墳丘の直径は10~20m程度だが,墳丘の高さがどれもとても低いので,草の繁る夏場には見つけられない。
森山古墳群の所在地となっている山の中心部分は,森山館跡という史跡になっているようだ。ただし,森山館跡に関する詳細は不詳。その所在地にはアクセスしなかった。
寺号標
本堂
寺紋
供養塔など
延命地蔵菩薩
古墳所在地を示す標識
古墳所在地に登る道
蔽屋内側側面にある説明板
石室全体の様子
斜め前の方から見た様子
墳頂付近
森山古墳群及び森山館跡のある山
長栄寺の前を通る道路
長栄寺入口付近から見える景色
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