佐野市大橋町:佐野市郷土博物館
過日,佐野市共同博物館(栃木県佐野市大橋町)を見学した。
室内展示は全部撮影禁止なので,写真は1枚もない。屋外展示の田中正造像と馬車の写真だけ撮った。
しかし,屋内展示品はどれも重要なものばかりで,特に,佐野市内の遺跡から発掘された古墳時代の出土品は,必見だろうと思う。
佐野市郷土博物館で販売している資料の中から『佐野市の遺跡』と『佐野の古墳と埴輪』を購入した。有用性が高い資料だと思う。
ちなみに,田中正造の像のポーズは,秦始皇帝の兵馬俑の先頭に立っている指揮官(将軍?)のポーズと同じものだ。兵馬俑の指揮官は,杖ではなく,椎頭太刀または環頭大刀を立て,その上に手を乗せていたのだろうと想像する。古代の極東アジアにおける定型的なポーズの一種であり,対抗者に対して降伏を勧告している。降伏しなければ武力によって殲滅する。
古代の倭国において,天孫降臨の際の「矛の上に乗る」という表現は,中国の表現の誤解から生じたもので,要するに,秦始皇帝兵馬俑の先頭に立つ指揮官と同じポーズをとったということなのだろうと思う。
矛の上に乗るのは,将軍または指揮官ではなく,軽業師(曲技者)の仕事だ。
田中正造像
馬車
ふるさと佐野100選碑
この記事へのコメント