栃木県下都賀郡野木町野木:野木神社
過日,野木神社(栃木県下都賀郡野木町野木)を参拝した。祭神は,莵道稚郎子命。
莵道稚郎子命は,応神天皇の皇子(仁徳天皇の異母弟)であり,謎の死を遂げた皇族として知られている。皇位争いがあったのだろう。
由緒書によれば,野木神社は,下野國造奈良別命が莵道稚郎子命の遺骨を奉じたのが創始とされているから,境内地またはその近隣に莵道稚郎子命の墓所があったということになる。
野渡古墳群の古墳中のどれかがその墓所だった可能性はあり得ることだと思う。
野木神社は,フクロウが棲む森があることでも有名な神社。そして,境内社である厳島神社付近にはニリンソウ(Anemone flaccida)の群生地がある。
野木神社の参道は,非常に長い。国道4号線(日光街道)によって一部削られていると推定されるので,元はもうちょっと長かったかもしれない。
社号標と周辺の石材
参道
参道の鳥居
参道の欅
拝殿前の鳥居
拝殿
本殿
本殿の彫刻(一部)
由緒書
野木神社の文化財の説明板
境内社(星宮神社・猿田彦神社・天満宮・稲荷神社)
神輿殿
境内社
境内社(厳島神社)の所在地
境内社(厳島神社)
二輪草群生地の説明板
神楽殿
梟神?
フクロウのモニュメントと説明板
イチョウの巨樹
イチョウの説明板
ケヤキの巨樹
ケヤキの説明板
奈良別命がどうして莵道稚郎子命の遺骨をもってきたのかは謎としか言いようがない。
仮説の1つとしては,大生郷天満宮にある菅原道真の墓所の例の場合と同様,奈良別命と莵道稚郎子命との間に極めて緊密な血族関係が存在したのかもしれないと考えられ得る。
あくまでも一般論としては,当時の國造は,皇族またはそれと同等の立場にある者がその地位に就いたのではないかと考えられる。
墳丘からの眺め:野木神社 栃木県野木町野木
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