佐野市赤見町:中山古墳群(その2)
過日,中山古墳群(栃木県佐野市中山町)を見学した。
中山古墳群は,佐野市運動公園の北側にある山の裾~山腹~頂上に分布する13基の古墳で構成される古墳群。
最近になって,立派な説明板が立てられ,比較的詳細な情報提供が行われるようになった。この説明板は,個々の古墳の大きさ(直径・高さ等)の情報も提供している。
なお,このブログ記事では,佐野市史編さん委員会編『佐野市史資料第2集 佐野市遺跡所在目録』(1972年)の中に記載のある古墳に関しては,1972年当時における佐野市遺跡番号を括弧内で表示することにした。
この括弧内の佐野市遺跡番号の表示のない古墳は,『佐野市史資料第2集 佐野市遺跡所在目録』の中に記載がない古墳ということになる。
中山5号墳は,謎の古墳の1つで,詳しいことが全くわからない。しかし,中山古墳群の説明板の中に位置情報が記載されている。
その場所は,「ちびっこ広場」という場所の南側斜面なのだが,立入禁止となっているため近くまでアクセスできない。じっと見ていると,それらしい地形が存在するようにも見えるのだが,何ともよくわからない謎の古墳。
佐野市運動公園の案内板
案内板近くにある四阿
ちびっこ広場
ちびっこ広場の南側にある遊歩道
中山5号墳?
遊歩道を西の方に向かって歩くと,途中で恐竜(ブラキオザウルス)の実物大模型のようなものがある場所を通り,佐野市運動公園の西側出入口付近に至る。
西側出入口の外(北西側)には,かつて,東山古墳群に属する古墳(佐野市190遺跡)があったけれども,採土場として掘削され,湮滅した。
この西側出入口から山の山頂をめざして登ると,ほどなくして中山2号墳(佐野市180遺跡)の所在地付近に至る。
現在では完全に湮滅しているが,元は直径6m・高さ1mのかなり小さな円墳だったようだ。
そこから少し登ったところの上の斜面に中山1号墳(佐野市179遺跡)の所在地がある。よくわからなかったので,将来,再訪することがあれば見学することにし,そのまま進むことにした。中山1号墳は,直径12m・高さ2mの円墳とされている。
ブラキオザウルスの実物大模型?
恐竜の卵をイメージしたオブジェ?
西の方に進む遊歩道(一部)
佐野市運動公園の西側出入口付近
湮滅古墳(佐野市190遺跡)があった場所付近
山の頂上に向かう道
中山2号墳があった場所付近
登り道(中山1号墳所在地の南側付近?)
登り道(続き)
頂上近くの展望台
立入禁止の表示
山の頂上には中山4号墳(佐野市194遺跡)がある。中山4号墳は,直径28m・高さ3mの円墳とされている。墳丘の規模から推測すると,山頂付近全部が墳丘なのではないかと思われる。
佐野市郷土博物館編『佐野の古墳と埴輪』(平成29年)の28頁に中山4号墳に関する解説がある。
山頂から北側~北東側に向かう遊歩道は立入禁止となっていた。残念。
頂上手前の登り道
頂上付近の道
頂上付近
古墳石室由来の石材?
古墳の葺石?
ローラーすべり台
休憩所(使用禁止)
荒れて閉鎖状態になっていた尾根道(3号墳・7号墳方面)
佐野運動公園の陸上競技場
南部治夫「結(むすび)」
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