佐野市赤見町:中山古墳群(その1)
過日,中山古墳群(栃木県佐野市中山町)を見学した。
中山古墳群は,佐野市運動公園の北側にある山の裾~山腹~頂上に分布する13基の古墳で構成される古墳群。ここに古墳群が存在することは良く知られているのではないかと想像するのだが,正確な付番と所在地の情報が困難な古墳群の1つだった。
最近になって,立派な説明板が立てられ,比較的詳細な情報提供が行われるようになった。この説明板は,個々の古墳の大きさ(直径・高さ等)の情報も提供している。
ただし,私が訪問した時には,山頂~古墳群所在地北東側の散策路が全部閉鎖になっていたので,その場所にある古墳(中山8号墳~中山12号墳)は見学できなかった。また,明確な道のない場所にある古墳(1号墳,3号墳,7号墳)も見学しなかった。いつか再訪し,今回見学できなかった古墳を見学したいと思っている。
ちなみに,佐野市郷土博物館編『佐野の古墳と埴輪』(平成29年)の29頁によれば,中山8号墳と同墳に隣接する中山11号墳は,それぞれ独立の円墳ではなく,同一の前方後円墳の一部なのではないかとの見解があるようだ。
なお,このブログ記事では,佐野市史編さん委員会編『佐野市史資料第2集 佐野市遺跡所在目録』(1972年)の中に記載のある古墳に関しては,1972年当時における佐野市遺跡番号を括弧内で表示することにした。
この括弧内の佐野市遺跡番号の表示のない古墳は,『佐野市史資料第2集 佐野市遺跡所在目録』の中に記載がない古墳ということになる。
中山10号墳所在地付近(ズーム)
野球場
北東側の散策路入口付近
中山10号墳の所在地付近(中央)
立入禁止の表示
(実際には芝生養生は行われておらず雑草が繁茂する状態)
立入禁止の柵
中山9号墳所在地付近に通じる道の入口付近
(鉄製チェーンで封鎖されている)
中山6号墳(佐野市195遺跡)は,この説明板のすぐ近くにある。道路設置のために山を掘削した残骸のようにしか見えないが立派な古墳。平成30年に詳細な調査が実施されたようだ。中山6号墳は,直径19m・高さ5mの円墳。
東の方から見た中山6号墳所在地付近
南の方から見た中山6号墳所在地付近
南の方から見た中山6号墳
西の方から見た中山6号墳の近景
佐野市運動公園のテニスコート北側に,中山の南側裾付近を通る遊歩道の入口階段がある。その入口階段の上手右側(北東側)に中山13号墳が(佐野市196遺跡)ある。中山13号墳は,直径15m・高さ2.5mの円墳。
テニスコート北側から遊歩道の方に登る階段
(中山13号墳の所在地は右手の林の中)
階段の方(西側)から見た13号墳
南の方から見た中山13号墳
中山13号墳の墳頂付近
北の方から見た中山13号墳
中山13号墳の周溝?
中山13号墳の墳丘上の石材
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