佐野市赤見町~小中町:五箇古墳群(その2)
過日,五箇古墳群(栃木県佐野市赤見町~小中町)を見学した。
五箇古墳群は10基の古墳で構成される古墳群。
俗称五箇4号墳(佐野市212遺跡・栃木県佐野市赤見町)は,十二天塚古墳(栃木県佐野市赤見町)の南約200mのところに位置する耕地の中にある。
現況は方墳のような形状をしており,佐野市史編さん委員会編『佐野市史資料第2集 佐野市遺跡所在目録』(1972年)の中にも「方墳?」との記載があるけれども,直径16m・高さ1.7mの円墳ということになっているようだ。
古墳の形状に関し,佐野市史編さん委員会編『佐野市史 通史編上巻』(昭和53年)の150頁では方墳として表示しているので,最終的には方墳という見解で落ち着いたのかもしれない。詳細は不明。
北の方から見た古墳(佐野市212遺跡)
北東の方から見た古墳(佐野市212遺跡)
南の方から見た古墳(佐野市212遺跡)
俗称五箇4号墳(佐野市212遺跡)の所在地の南東約200mのところに森がある。
この森の南縁を通る道を進み,ちょうど中央付近で木々の間を覗くとその古墳の墳丘が見える。その墳丘が佐野市213遺跡の古墳(直径11m・高さ1.3mの円墳・栃木県佐野市小中町)に該当する。墳丘の約3分の1くらいが掘削されているように見える。
なお,佐野市213遺跡の古墳の東約50mのところが五箇1号墳(佐野市215遺跡)の所在地となっているので,五箇1号墳所在地である交差点から道を西進することによっても佐野市213遺跡の古墳の所在地に到達できる。
南西の方から見た古墳(佐野市213遺跡)のある森
森の南縁を通る道
(奥は五箇1号墳所在地である交差点)
道から見た古墳(佐野市213遺跡)
古墳(佐野市213遺跡)の近景
以上で,五箇古墳群を構成する全ての現存古墳と主要な古墳所在地を見学したことになる。俗称五箇7号墳(佐野市214遺跡・栃木県佐野市小中町)は,記録上では墳丘の一部が残存していることになっているけれども,実際には完全に湮滅していることを既に知っていたので,現地を訪問しなかった。
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