本庄市中央:開善寺
過日,臨済宗妙心寺派・畳秀山開善寺(埼玉県本庄市中央)を参拝した。本尊は,聖観音菩薩。
開善寺は,天正19年(1591年)に小笠原信嶺の開基により創設された寺院。
開善寺には,当時からの絵画作品を含め,複数の非常に貴重な文化財がある。本堂西側の墓地区画内には小笠原信之の墓所がある。
また,開善寺は,明治6年に本庄で最初に小学校が開校された場所としても知られている。
本堂
勢至堂(三夜堂)
開善寺書院建設記念碑
説明板
開善寺の文化財の説明板
布袋尊
鐘楼
六地蔵
小笠原信之の墓
[追記:2022年8月31日]
本庄市史編集室編『本庄市史(通史編Ⅰ)』(昭和61年)の385~386頁には,既に湮滅している三夜堂古墳に関する詳細な解説がある。その解説によれば,愛宕神社の鳥居がある場所の西側付近(現況宅地)に三夜堂古墳があり,その墳頂に三夜堂が祀られていたが,昭和42年に三夜堂が開善寺境内に移転した際にその基壇部となっていた三夜堂古墳も削平され,湮滅したとのこと。
現在,開善寺の境内(本堂左手)にある三夜堂内に安置されている勢至菩薩像は室町時代の金銅仏。『本庄市史(通史編Ⅰ)』では,古墳時代の古墳である三夜堂古墳を勢至菩薩を祀るために二次利用したものだと推定している。
『徳川時代之本庄』という文献には「前山」(=三夜堂古墳?)から太刀や玉などが出土したとの記録が残されているようだ。
開善寺
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