オオブタクサ
先日,信州を散策中,山地の沢沿いや畑地,市街地の水路脇などでオオブタクサ(Ambrosia trifida)が繁茂しており,開花しているのを見た。高さ2~3m前後まで成長しているものが多かった。
オオブタクサの葉は,未成熟の葉では普通の木の葉のような形をしているけれども,成熟した葉(特に植物体上部の葉)では3裂または5裂して桑の葉に似た形になるので,クワモドキとも呼ばれている。
北アメリカ原産の帰化植物であり,発見次第駆除することが求められているのだけれども,駆除されている形跡が認められる場所は1箇所もなかった。
ブタクサハムシ(Ophraella communa)が発生する地域では,オオブタクサに減少傾向が認められるとのこと。ただし,ブタクサハムシは,ヒマワリも食草としており,ヒマワリの栽培農家に害を与える可能性が高いので,生物農薬としては使用できない。
葉が成熟した後も3列または5列しないタイプの形質をもつものは,「マルバブタクサ」または「マルバクワモドキ」と呼ばれている。オオブタクサの品種として理解されているようだ。2つのタイプのものが混在する場所があった。もしかすると日照量の相違によって変化するものではないかと考えた。
松江の花図鑑:オオブタクサ(大豚草)
侵入生物データベース:オオブタクサ
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