オニバスの自生地とその周辺(その1)

先日,オニバス(Euryale ferox)の保護増殖地(埼玉県加須市飯積)を見学した。

この保護増殖地は,一般に「オニバスの自生地」として知られている。
確かに,かつては大きな沼があり,オニバスが自生していた。しかし,干拓と埋め立てにより絶滅している。その後,地中に眠っていたオニバスの種子から発芽したと推定されているオニバスの姿がみられるようになったため,現在では,水田の中に保護増殖施設が設けられている。この保護増殖施設の正式名称は,「復元池」と「試験田」になっている。
現在,比較的広い面積の区画内でオニバスの保護増殖が確保されている場所があまりないので,自生と推定されている種子からの発芽苗を大事に育て,増やしている加須市の保護増殖地がとても貴重な場所であることは疑いようがない。なお,オニバスの保護増殖地としては,他に「古代蓮の池」(埼玉県行田市小針)がある。つくば植物園(茨城県つくば市天久保)の中にも栽培場所がある。

私が訪問した時は曇りの日で他に誰もいなかったのだが,駐車場にクルマを停めて現地まで農道を歩き,オニバスやミクリ等の水生植物を観察している間に,どんどん訪問客がやってきた。オニバスの花の開花期は毎年7月~8月で,開花の最盛期は8月中旬と推定されるので,これから8月中には訪問客が絶えることはないだろう。
下記の加須市のサイトからダウンロードできるパンフレットによれば,花は午前中に開き,午後には閉じてしまうそうで,9月になると花が成熟し,水中には閉鎖花が見られるようになるとのこと。一日花ではないようなので,毎日花の開閉を繰り返しながら花の器官を成熟させ,結実可能な状態まで成長させる植物ということなのだろう。

オニバスの開花期には駐車場が開かれている。そこから先は農道を歩くことになる。この農道への車の乗り入れに関しては「ご遠慮ください」との表示がある。


IMG_9755.JPGオニバス自生地への入口付近


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説明板


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北東の方から見た復元池


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南の方から見た復元池


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試験田


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ミソハギと四阿


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自生地の標識


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魚類等の採取禁止の標識


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復元池のオニバスの花(ズーム)


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復元池のオニバスの花(ズーム)


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復元池のオニバスの花(ズーム)


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復元池のオニバス


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試験田のオニバスの花(ズーム)


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試験田のオニバス


  加須市:オニバス自生地の紹介

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