栃木県芳賀郡市貝町市塙:山根城址と芦原城址(その2)
過日,山根城址と芦原城址(栃木県芳賀郡市貝町市塙)を見学した。
山根城址の北西側~北側のゆるいS字の道を登り,主曲輪の北側にある木橋までたどりついた後,方形の主曲輪を囲っている空堀を北側~東側~南側~西側にずっと歩いてみた。
空堀の東側外縁土手の更に東側には二重空堀がある。その二重空堀の更に東側が芦原城址の所在地となっている。現況は杉林と竹林の混在状態。現地の中に立ち入っていないので確実ではないが,土塁様のものが見える。それが芦原城址の残存土塁なのではないかと思った。
山根城址及び芦原城址に関しては,市貝町史編さん委員会編『市貝町史 第1巻 自然・原始古代・中世資料編』(平成2年)の774~775頁に解説と詳細な見取り図がある。
これによると,芦原城址の残存部分は西側約半分くらいだけであり,東側半分くらいは山林開発のために削平されて荒地になっているとのこと。元は一辺50~60m程度の方形をしており,土塁と空堀で囲まれた館跡のような場所だったらしい。
後日,『市貝町史 第1巻 自然・原始古代・中世資料編』の775頁にある芦原城址の見取り図を丁寧に読んでみて,山根城址の二重空堀南端の平坦部付近の東側に芦原城址の虎口らしき地形部分と桝形のようにも見える地形部分が残されていることを知った。しかし,現地を訪問した時には事前にちゃんと調べていなかったのでその場所を探訪しなかった。
主曲輪を囲う空堀(北東側隅付近)
(左手奥の杉林内に二重空堀があり,その奥が芦原城址)
主曲輪を囲う空堀(東側)の堀底道
(左手奥の杉林内に二重空堀があり,その奥が芦原城址)
主曲輪を囲う空堀(東側)の外縁にある土塁
主曲輪を囲う空堀(東側)の更に東にある二重空堀
(左手奥が芦原城址)
主曲輪を囲う空堀(東側)の外縁にある土塁上から二重空堀越しに見た芦原城址付近
(奥の杉林内に見える土塁様のものが芦原城址の残存土塁の一部と思われる)
南東の方から見た主曲輪を囲う空堀(東側)の堀底道から主曲輪に登る石段
南の方から見た主曲輪を囲う空堀(東側)の外縁にある土塁上の様子
北東の方から見た主曲輪を囲う空堀(南東隅付近)
南西の方から見た主曲輪を囲う空堀(南東隅付近)
(このあたりが二重空堀の南端付近)
南東の方から見下した山根城址の南側~南西側の斜面付近
主曲輪を囲う空堀とその外縁の土塁(南側~南西側付近)
(コンクリートの構造物は木橋の所在地を示す構造物と思われる)
(右上の櫓状のものは主曲輪にある展望台の一部)
主曲輪を囲う空堀(南側)の外縁土塁上から見落した刀研ぎ場付近
(水道が設置されている場所付近)
主曲輪を囲う空堀(南西隅付近)
(右手奥に見えるのは主曲輪正面の木橋(復元))
南の方から見た主曲輪を囲う空堀(西側)にかかる木橋(復元)
木橋付近から見下した山根城址に直登する石段の様子
主曲輪西側の木橋(復元)
主曲輪を囲う空堀(西側~北西隅付近)
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