深谷市東方:幡羅官衙遺跡
過日,西別府祭祀遺跡を見学した後,幡羅官衙遺跡を見学した。幡羅官衙遺跡に関しては,知久裕昭『武蔵国幡羅郡』(まつやま書房,2018年1月30日)という書籍が出ている。
幡羅官衙遺跡の範囲はとても広いのだが,地表部は普通の畑地であり,官衙建物等が復元されているわけではないので,予め関連知識を頭の中に入れ,どの場所がどの遺跡部分に該当するのかを想像しながら探訪するのでないと少しも面白くない。単に畑の中を通る農道を歩いているだけとなってしまう。結局,このような知的楽しみを味わうためには,関連資料等をしっかり読んで理解・記憶し,実際の土地との対応関係を確認するために事前に地図を丹念に調べ,全て頭の中に入っている状態で探訪する必要がある。
大変だと思うかもしれない。しかし,何の努力も知識の蓄積もなしに深い理解を得ることなど,(どんなことについても)あり得ないことなので,そういうものだと思うべきだ。
あるいは,そのようにすることが苦になることなく,逆に快感と感じることのできる人々だけに与えられる特別の恩恵のようなものだと思えば良いのではないかと考える。そのように快感を感じるための本質は,「好奇心をもっていること」または「探究心があること」に尽きる。なにごと無関心・無頓着な人に対しては,知的快感または知的恩恵が与えられることはない。
実際には,何も努力することなく,「スマホがあれば何でもすぐにわかる」と誤解または錯覚し,「パクったほうが賢い」と思い込んでいるようなタイプの人が存在するけれども,そのような人とは話が合うはずがないので,可能な限り接触しないようにしている。
それはさておき,湯殿神社の西約200m~300m付近が正倉院跡が見つかった場所とされている。そこには遺構の図面と解説と記した説明板が立てられていた。
南の方から見た正倉院(南)~正倉院(北)所在地付近
東の方から見た正倉院(南)所在地付近
説明板所在地付近
説明板
北西の方から見た正倉院(南)~実務官衙域所在地付近
西の方から見た湯殿神社境内地付近
湯殿神社付近から見た実務官衙域所在地付近
北東の方から見た実務官衙域所在地付近
東の方から見た実務官衙域所在地付近
深谷市:幡羅遺跡へようこそ
熊谷デジタルミュージアム:幡羅官衙遺跡群の部屋
文化遺産データベース:幡羅官衙遺跡群(幡羅官衙遺跡・西別府祭祀遺跡)
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