相馬市中村:中村城跡とその周辺(その2)
過日,中村城跡(福島県相馬市中村)を見学し,城跡敷地内にある相馬中村神社と相馬神社を参拝し,そして,城跡内にある横穴墓等の遺跡所在地を見学した。
中村城跡の妙見曲輪の中村相馬神社を参拝した後,西二の丸付近を経由し,搦手付近を通る坂道を登って本丸に至り,本丸跡に鎮座する相馬神社を参拝した。
水路
西二の丸
西二の丸・籾蔵門の説明板
池
本丸搦手口の橋
本丸搦手口付近から見た馬陵公園付近
搦手口付近の石垣
搦手口付近
本丸入口付近
相馬神社の鳥居
拝殿
本殿
本殿側面
本殿裏の急斜面
本丸南東側の崩落危険箇所
警告表示
井戸?
このあと,本丸南東側の方に降り,橋をわたって本丸の崖下付近に至った。そのあたりに中村城本丸横穴墓群がある。
南二の丸の地面の高さに近いところには明瞭な岩窟様の構造物があるけれども,それらは全て第二次世界大戦中の防空壕とのこと。危険なので,全ての入口がコンクリートで塞がれている。
横穴墓群は,もっと高いところ(南二の丸の地面の高さから約13m上)にある。推測としては,本丸南側の場所は,元は山の斜面であり,その斜面に多数の横穴墓が造営されていたと思われる。中村城を築城する際,その斜面がざっくりと切り取られ,残骸状になった結果,それまでは地下に埋もれていた横穴墓の羨道等が切断されて口を開けたような状態になったのだろう。そうであるとすれば,築城当時に副葬品等も抜き取られており,空っぽの横穴墓になっている可能性が極めて高い。
現在,東日本大震災等の影響により,本丸南側面は崩壊の危険性が高まっている。横穴墓付近は既に崩壊を開始しており,いずれ消滅してしまうものと思われる。
中村城本丸横穴墓群に関しては,相馬市史編さん委員会編『相馬市史 第4巻 資料編Ⅰ 原始・古代』(平成27年3月)の703頁に解説があるが「詳細は不明である」と明記されている。
本丸南東側の石段
本丸東側にある橋
二宮尊徳像
説明板
桝形付近
東二の丸
(現況野球場)
石段
石段の近くにある防空壕跡
崩壊中の本丸南東側崖
(崖の下の方にある穴は全て防空壕跡)
(崖の右上の方に2基分の横穴墓が見える)
南の方から見た崩壊地付近
東の方から見た馬陵公園付近
二の門内側付近
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