相馬市中村:相馬市歴史資料収蔵館など
過日,相馬市歴史資料収蔵館(福島県相馬市中村)を訪問した。しかし,2022年3月16日の大地震(マグニチュード7.4)の影響で収蔵品の展示に大きな影響が出たらしく,(当分の間)閉館となっていた。耐震構造または免震構造の建物なのかどうかは知らない。
即時に諦め,屋外展示の旧中村城時鐘だけ見学。
ところで,相馬市のホームページの記載によれば,相馬市歴史資料収蔵館では歴史関係の資料を販売していると表示されていたので,そのような前提でこの資料収蔵館を訪問した。閉館中なのでどうにもならないのだが,幸運なことにも,たまたま資料収蔵館の担当者の方と会えたので,資料の販売も停止しているのかと質問したところ,地震被害とは無関係に,行政手続上の理由等により,だいぶ前から資料収蔵館での資料販売をしていないとのことだった。
このことから,相馬市のホームページで公表されている情報の内容は最新のものではないことを理解した。市全体の取り組みとして,情報管理の基本原則である正確性,最新性,必要十分性の総点検を実施すべきではなかろうか。
一般に,こういうことは,ネットを頼りにデジタル情報を検索しているだけでは絶対にわからないことで,現地を訪問し,隅々まで漏れなく観察し,記録し,考察することによって初めてわかることだ。
一般に,ネットベースで仕事をすることが多くなっているけれども,ネット上の情報だけに頼っていると,物事の本質が全く見えなくなってしまうリスクもあることに留意すべきだろう。符号は符号に過ぎない。実体そのものではない。可能な限り広く,可能な限り多くの実体を知悉している者にとっては符号は有用な道具となり得るが,「自分が無知だということ」を知らない者がどれだけ多くの符号を暗記してみても,何の役にもたたない。自戒の念をこめて。
旧中村城時鐘
時鐘の説明板
文化財関連の刊行物は,資料収蔵館の近くにある廣文堂書店でも販売していることになっているので,そこまで歩いて行き,店舗内で関連資料を探してみた。とても感じの良い店舗だったし,店の方の対応はとても親切だった。ここで購入可能な書籍を購入した。
なお,以前は南相馬市にも支店があったらしいのだが,現在では相馬市の店舗だけになっているようだ。
このあと,中村城を見学した。城の入口まで移動する途中,相馬市民会館~相馬市役所付近を通った。
スポーツアリーナそうま(中央奥)と相馬市役所(右手前)
(水面は中村城の堀の一部)
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