白石市:鷹巣古墳群(その4)
過日,鷹巣古墳群(宮城県白石市鷹巣,同市緑が丘,同市郡山虎子沢山,同市大鷹沢)を見学した。
緑ヶ丘第2公園の東約100mのところに空地があり,その空地の隅に24号墳がある。標柱が立てられている。24号墳の詳細はわからないが,目測で直径5m前後の円墳のように見える。
なお,現況で空地になっている場所には,元は大きな貯水タンクのような施設があったようだ。
24号墳の標柱
南の方から見た24号墳
南西の方から見た24号墳
24号墳所在地の道路をはさんだ南側に黒い大きな電波塔のような施設がある。その施設の南側に25号墳がある。標柱が立てられている。
25号墳は,目測で,直径18m前後の円墳または1辺18m前後の方墳のように見える。
北東の方から見た25号墳
東の方から見た25号墳
25号墳の墳頂付近
25号墳の東約100mのところに26号墳~29号墳の所在地がある。いずれも既に湮滅した古墳と思われるけれども,29号墳所在地と思われる場所付近の畑の中に少しだけ高くなった塚状地形があり,幾つかの石材が露頭していた。もしかすると,それが29号墳そのものであるか,または,29号墳のなごりのようなものかもしれないと思った。
29号墳またはそのなごりかもしれない低い塚状地形のある場所
サクラ歯科技工所の南西約100mのところに土採り場のような場所がある。その場所が30号墳,31号墳及び32号墳の所在地となっているのだが,いずれも既に湮滅しているものと推定される。
30号墳所在地の手前から斜面を登る山道があり,その山道は畑に突き当たる。その場所から北西の方に向けて小さな空堀のようなものがあり,その空堀のような場所から多数の須恵器が発見されている。この空堀のようなものは隣地との境界を示すためのものとのことなのだが,その周辺のどこかに何らかの遺跡があり,その遺跡から出た須恵器を誰かが投げ捨てた結果,あとからその場所で須恵器が発見されたということなのかもしれない。
(中央に見える林の中にある土採り場のような場所付近)
須恵器が発見されたという空堀のような場所
サクラ歯科技工所の所在地の南約200mのところにある峠のような場所付近に塚のようにも見える地形部分があった。 もしその塚状地形部分が古墳またはその残骸であるとすれば,33号墳に該当することになると判断した。ただし,確実ではない。
33号墳かもしれない塚状地形部分から更に南東の方に進んだ場所に低い塚状地形があることを視認した。もしそれが古墳またはその残骸であるとすれば34号墳に該当し得るのだが,私有地の奥にあり,近寄れないので公道からながめるだけとすることにした。
北東の方から見た33号墳所在地付近
北東の方から見た33号墳またはその残骸と思われる塚状地形
南東の方から見た33号墳またはその残骸と思われる塚状地形
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