松本市中山:中山古墳群(その3)
過日,中山古墳群(長野県松本市中山)の一部を見学した。
中山古墳群は,鍬形原遺跡内(中山霊園内)の古墳と周辺の関連古墳を併せた古墳群としての総称的な名称。
古墳群の分布図は,松本市教育委員会編『長野県松本市 中山古墳群 鍬形原遺跡 鍬形原砦址-中山霊園拡張に伴う第Ⅰ次~Ⅳ次発掘調査報告書-』(2003年) の4頁にある。
中山39号墳の所在地から更に北の方に登ると,霊園中心部のサークルのような場所の南側斜面林内に石の多い塚のようなものが見えてくる。これが中山17号墳に該当する。
そのあたりの樹木には,キノコが生えていた。ヒトクチタケまたはその近縁種と思われる。このキノコは,主としてアカマツに生え,寄生した樹木を枯らしてしまう。
なお,中山17号墳所在地のすぐ近く(西側)には石材が置かれている場所がある。遺跡ではなく,オブジェのようなものではないかと思うのだが,よくわからない。ただし,中山17号墳所在地~石材が置かれている場所の間にある林の部分が何らかの遺跡の遺跡包蔵地であることは疑いようがない。
南東の方から見た中山17号墳
北東の方から見た中山17号墳
北西の方から見た中山17号墳
中山17号墳付近の林
オブジェ?
中山霊園の中央サークル付近から見える景色
中山17号墳所在地の近く(西側)にある展望施設?
展望施設から見える景色
中山17号墳所在地から北西の方に更に登ると,霊園の北西端付近にある駐車場のあたりに至る。その駐車場の南東側約50mの場所付近が中山18号墳の所在地となっている。明確に古墳と分かるような標識がたてられているわけではなく,だいたいそのあたりという程度のことしかわからない。
南西の方から見た中山18号墳所在地付近
南の方から見た中山18号墳所在地付近
北西側駐車場の更に北西側は少しだけ高くなっており,「鍬形原砦址」という遺跡なのだそうだ。ただし,土塁跡等がほぼ全面的に削平されて平坦地化されている。遺跡の保存としてこれで良いのかどうか,疑問が残る。
鍬形原砦址の上には鍬形神社が鎮座している。
鍬形神社
鍬形原砦址の土塁跡といわれていたものが所在していた場所付近
北西の方から見た鍬形原砦址
鍬形神社の北西にある樹木式埋蔵施設(自然葬の葬祭施設)
樹木式埋蔵施設付近から見える景色
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