松本市中山:中山古墳群(その2)
過日,中山古墳群(長野県松本市中山)の一部を見学した。
中山古墳群は,鍬形原遺跡内(中山霊園内)の古墳と周辺の関連古墳を併せた古墳群としての総称的な名称。
古墳群の分布図は,松本市教育委員会編『長野県松本市 中山古墳群 鍬形原遺跡 鍬形原砦址-中山霊園拡張に伴う第Ⅰ次~Ⅳ次発掘調査報告書-』(2003年) の4頁にある。
古墳群所在地である中山霊園は山の斜面にある。平坦地にある霊園とは異なる。
霊園として開発される前の発掘調査時点では非常に多数の古墳の痕跡が発見されているので,往時において山の斜面いっぱいに古墳があったと考えられる。現在では霊園として墓石が林立しているが,それと同じように墳丘がひしめいていたと想像すれば良い。
それらの古墳の大部分は,断片のような状態で発見されたものが少なくないこともあり,霊園として整備される過程で破壊され,失われてしまったけれども,幾つかの古墳が残された。現在霊園内に保存されている古墳の所在地が離れていることから,霊園の上部に位置する古墳と下部に位置する古墳との間には結構大きな標高差がある。
そのような状況の下で,中山16号墳は,中山15号墳とほぼ同じ標高の場所に横並びになって所在している。
南東の方から見た中山16号墳
中山16号墳の説明板
南の方から見た中山16号墳
南西の方から見た中山16号墳
北の方から見た中山16号墳
西の方から見た中山16号墳
中山16号墳の墳丘上の石材
中山16号墳の墳頂付近から見える景色
中山16号墳とほぼ同じ標高で西に位置する霊園敷地西端付近の通路脇には中山49号墳がある。土塊と石材の塚のようなものがあるようにしか見えないが,その場所が中山49号墳に該当する。
北の方から見た中山49号墳
中山49号墳の墳頂付近
北東の方から見た中山49号墳の石室
東の方から見た中山49号墳の石室
中山15号墳と中山16号墳との中間点付近から霊園内の通路を北の方に向って登ると,通路脇に石垣で囲まれた石室跡のようなものが見えてくる。これが中山39号墳に該当する。
南の方から見た中山39号墳
南の方かた見た中山39号墳の石室
南西の方から見た中山39号墳の石室
北の方から見た中山39号墳の石室
北東の方から見た中山39号墳の石室
北西の方から見た中山39号墳の所在地付近
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