宮城県伊具郡丸森町台町:台町古墳群(その5)
過日,台町古墳群(宮城県伊具郡丸森町台町)を見学した。
台町古墳群は,175基の古墳(1基の前方後円墳+174基の円墳)によって構成される大規模な古墳群。
それらの古墳の全部を見学することはできないが,史跡公園として整備された区域内にある主要な古墳を見学できる。
今回の見学では,公式の番号が確定していない古墳に関しては,私自身の資料識別整理用に「X**号」という番号を付して写真を撮ることにした。この番号は,あくまでも私の個人的な目的のもので,公式の番号ではない。
全体像を掴むため,とりあえず1号墳~3号墳,展望台等の所在地となっている史跡公園北西端付近まで進み,そこから逆戻りするようにしながら戻り,途中で北東側に分岐する尾根にある古墳を観察した後,元の分岐点に戻り,南東側の入口まで戻りながら古墳や史跡公園全体の現況を観察した。
31号墳の南西に隣接してX5号墳がある。確実ではないが,このX5号墳は,30号墳に該当するのではないかと考えた。
正確な計測値はわからないが,遺跡分布図の記載から推算すると,X5号墳は,直径12m前後の円墳と思われる。
南西の方から見たX5号墳
X5号墳の南西(X4号墳の南)に隣接して,29号墳がある。
29号墳は,直径18m前後の円墳と思われる。
南東の方から見た29号墳
29号墳の墳頂付近
29号墳の東の斜面を少し下ったところに小円墳(X6号墳)がある。そこから更に東の方は私有地となっており,その境界に沿って動物除けの電気線が施してある。この電線は,史跡公園と私有地との境界に沿って,史跡公園の北東側入口付近まで続いている。
X6号墳は,掘削によりかなり変形しているが,元は直径10m前後の円墳だったと思われる。
私有地との境界付近
X6号墳の南にX7号墳がある。非常にわかりにくいが,散策路の方からも一応視認できる。遊歩道側に「円墳」と記された標柱があり,その近くに「感電注意」の掲示があった。
X7号墳は,直径15m前後の円墳と思われる。
南東の方から見たX7号墳
南の方から見たX7号墳
感電注意の掲示
29号墳の南にはX8号墳があり,その南東に隣接してX9号墳がある。
X8号墳は,直径12m前後の円墳と思われる。
X9号墳は,直径8m前後の円墳と思われる。墳丘はとても低い。
東の方から見たX9号墳
X9号墳の東(X7号墳の南)にX10号墳がある。
X10号墳は,直径8m前後の円墳と思われる。墳丘の高さはほとんどない。
南東の方から見たX10号墳
X10号墳の南に61号墳がある。61号墳の前には標柱がある。
61号墳は,直径18m前後の円墳と思われる。
北東の方から見た61号墳
北西の方から見たX8号墳(右手前)・X9号墳(右奥)・61号墳(最奥)・X10号墳(左手前)
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