藤岡市本郷:本郷二子山古墳など
過日,本郷二子山古墳(群馬県藤岡市本郷)を見学した。本郷二子山古墳は,藤岡市美九里村19号墳とも呼ばれ,全長33mの前方後円墳とされている。墳丘の東側を通る道路から見えている部分は後円部とのこと。
隣地で何か工事中で慌ただしいようだったので,他の方角からの墳丘の見学を断念し,墳丘の東側を通る道路から見える様子だけ観察することにした。
他の方が何年か前に撮影されたこの古墳の写真を観ると,かつては周囲に随分と空地があり,墳丘を存分に見学できたようだ。
しかし,現在では周囲にびっしりと住宅が建ってしまっているため,墳丘がよく見えない。また,プライバシー保護の問題等もあるので,墳丘の写真を撮る際には随分と気を使ったつもりなのだが・・・それでも一番下の写真(南の方から見た様子の写真)には人の姿が写り込んでしまったので,トリミングによりその部分をカットした。
北東の方から見た様子
南東の方から見た様子
南の方から見た様子
本郷二子山古墳所在地の北東約20mのところに藤岡町65号墳(群馬県藤岡市小林)がある。直径約20mの円墳とされている。その墳丘は完存しているように見える。ところが,この古墳は四周を住宅で囲まれてしまっており,人家の間から少しは見えるものの,どこから撮影しても住居の中を覗いていると誤解されることが必定なので,写真を撮影せず,視認するだけで終わりとすることにした。
藤岡市65号墳所在地の南東約50mのところにある藤岡町72号墳(群馬県藤岡市小林)も同様に住宅に囲まれているのだが,南東の方角から駐車場や畑越しに少しだけ墳丘が見える。その方角からズームで写真を撮った。この現況畑の部分の土地が宅地化してしまうと,やはりどこからも見えない古墳になってしまうのだろう。
これらの古墳のある地区は,ほぼ全域的に普通の農地だったのだろう。立派な用水路が構築されているが,今では用水路の点検・整理をする人もいないようで,下海戸橋付近ではかなり汚れ,蓄積した泥の上に雑草が繁っているような状態だった。これは,集中豪雨等の際には氾濫の原因となり得るものだ。
しかし,住宅地として開発されていなければ太陽光パネル群になってしまっていたりというわけで,既に農業を放棄してしまっている人が少なくないのだろう。
太陽光パネル群
ぺんの古墳探訪記:本郷二子山古墳【群馬県藤岡市】
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