水戸市田谷町:小原内古墳群

過日,小場江用水路の一部を見学した後,七ツ洞公園の南端付近から東の方に向けて徒歩で移動し,山王上第一橋を渡って常磐自動車道の東側に至り,そのあたりに分布している小原内古墳群の残存古墳の一部を見学した。小原内は「おばらうち」と読むようだ。小原内古墳群所在地の更に東方には白石古墳群がある。

茨城県水戸市教育委員会編『水戸市埋蔵文化財分布調査報告書』(平成11年3月)の23頁によれば,小原内古墳群は,前方後円墳1基(2号墳)と円墳2基(1号墳・3号墳)が現存する古墳群であり,過去には他に2基の円墳が存在したとのこと。残存古墳中の最東端の場所にある直径18.0m・高さ約1.0mの円墳(3号墳)は,立ち入ることのできない場所(国田ポンプ場の南東側付近)にあるようなので,その場所には行かなかった。

山上第一橋をわたって更に東の方に移動し,残存円墳中の1基(1号墳)所在地まで移動する間に切通しのような山道の脇に供養塔が立てられた小さな塚状の場所があったから,小原内古墳群の所在地内には,現存古墳として認識されているもの以外にも古墳または後代の塚がまだ残存している可能性はありそうだと思った。

見学した円墳(1号墳)は,直径約4.5m・高さ約0.5mの円墳であり,墳丘上に祠がある。墳丘所在地の東側と南側が道路によって切通し状に掘削されているため,かなり高さのある古墳のように見えないわけではないが,この道路が存在しない状態を想像してみると,高さ0.5mの円墳だということを納得できる。

また,前方後円墳(2号墳)は,主軸の東側部分(後円部の一部)約4分の1が道路によって削り取られており,現存長約16m・短軸約9.0m・高さ約1.5mの前方後円墳とされている。公道の歩道から見学可能な場所に所在しているものの,その敷地内には立入禁止の表示がある。歩道から見学可能な範囲内で見学した。なお,『水戸市埋蔵文化財分布調査報告書』の23頁には,「主軸をおよそ南北にとり,長軸南側が・・・」と記されているが,図面の記載及び現地の現況から判断すると,主軸が南北ではなく東西にとられており,東側の一部(後円部の一部)が掘削されていることが明らかなので,誤記の一種と思われる。

IMG_6706.JPG七ツ洞公園の一部


IMG_6708.JPG西の方から見た山王上第一橋


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切通しのような道


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移動途中に見た供養塔


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南東の方から見た1号墳所在地付近


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東の方から見た1号墳の墳丘上の祠


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南の方から見た1号墳


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道路をはさんで更に東の方から見た1号墳所在地の様子


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北西の方から見た2号墳所在地付近


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北の方から見た2号墳所在地付近


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北の方から見た2号墳の全景
(左が後円部残存部分・右が前方部)


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東の方から見た2号墳の後円部断面部分付近


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南東の方から見た2号墳の全景
(左が前方部・右が後円部残存部分)


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南の方から見た2号墳所在地付近


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南東の方から見た小原内古墳群所在地付近



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