藤枝市青葉町:岩城神社と古墳(その2)

過日,岩城神社(静岡県藤枝市青葉町)を参拝した。祭神は,伊弉冉命・速玉男命・事解男命。
岩城神社の境内地となっている岩城山の尾根上には岩城山古墳群と呼ばれる古墳群がある。それと同時に,この山は,室町時代~戦国時代の砦跡ともされている。

岩城山古墳群に関しては,藤枝市史編さん委員会編『藤枝市史 資料編1 考古』(平成19年)の534~538頁に詳細な解説がある。

今回の訪問では,時間と体力の関係もあり,主として,岩城神社の社殿裏側(西側)にある古墳(1号墳~3号墳,13号墳~18号墳)の一部(1号墳,13号墳~15号墳の所在地)を見学した。
1号墳~3号墳は,いずれも直径5mで,横穴式石室をもつ円墳。13号墳~18号墳は,未調査のようなのだが,図面上では直径5~10m程度の円墳のように表示されている。

社殿裏(南西側)にある古墳の所在地に通じる道は,社殿に向かって右脇のあたりにその入口がある。

IMG_5757.JPG社殿裏の方に登る散策路入口付近


IMG_5758.JPG
北の方から見た社殿裏付近


道なりに少し登ると社殿のすぐ裏に比較的大きな塚のようなものが見えてくる。この大きな塚のようなものは地山の尾根部分の一部であり,その南西側斜面に13号墳が所在していることになっている。
13号墳に該当すると思われる場所付近を見学したけれども,正確な位置がよくわからなかった。
仮に地山の尾根とされている部分の大部分が13号墳の墳丘であるとすれば,直径10m以上の円墳ということになりそうだ。

IMG_5762.JPG
西の方から見た13号墳所在地付近


IMG_5732.JPG
南の方から見た13号墳所在地付近


13号墳所在地付近から南に位置する斜面上に1号墳の石室の一部が露頭している。元は直径5mで,横穴式石室をもつ円墳だったようなのだが,現況では石室の前半分が掘削されており,奥半分くらいだけが残されているとのこと。墳丘も現存しないようだ。1号墳所在地のすぐ下を散策路が通っているので,散策路を構築するために1号墳の半分以上が破壊されたのだろう。
1号墳の近くにあった3号墳は,直径約4.5mの円墳とされているけれども,既に完全に消滅している。

IMG_5772.JPG
南西の方から見た13号墳所在地付近
(左手の斜面付近が1号墳所在地)


IMG_5768.JPG
西の方から見た1号墳
(左手上が13号墳所在地)


IMG_5774.JPG
3号墳の所在地付近?

14号墳は,13号墳所在地の尾根を南東方向に少し下ったところに所在している。目測で直径5m程度・高さ1m程度の塚状地形の部分があった。これが14号墳に該当するものと思われる。
15号墳は,同じ尾根を更に南東方向に少し下ったところにあることになっており,そのあたりに少し膨らみがあったので,それが15号墳所在地なのではないかと考えたのだけれども,確実ではない。
なお,同じ地山の尾根上に14号墳と15号墳があることになっているので,そのような前提で観察したのだが,仮に14号墳と15号墳が同一の墳丘の一部だとすれば,直径10m以上の楕円形の円墳または前方後円墳が存在していることになりそうだ。
ただし,発掘調査をしてみなければ,確実なことは何も言えない。

この尾根上には,14号墳及び15号墳所在地付近からずっと下の方(社殿の南東方向)まで,16号墳,2号墳,17号墳及び18号墳が続いていることになっている。尾根に沿って散策路があるように見えたのだが,それらの古墳所在地には行かなかったので,現況は不明。

IMG_5727.JPG
北の方から見た14号墳所在地付近


IMG_5780.JPG
西の方から見た14号墳と15号墳の所在地付近
(左側の膨らみ部分が14号墳所在地と思われる)
(右側の膨らみ部分が15号墳所在地と思われる)

IMG_5782.JPG
16号墳~2号墳の所在地の方に下る尾根


この記事へのコメント