島田市野田:駒形古墳

過日,駒形古墳(静岡県島田市野田)を見学した。
「駒形」との名称は,古墳所在地(現況茶畑となっている山の尾根)の所有者が駒形氏であることに由来する。
龍雲寺の参道でたまたま出逢った方から教えられたとおりに古墳所在地の山裾南端付近まで行くと,駒形氏の御宅があり,古墳入口であることを示す標識が設置されていた。そして,とても幸運なことに,御主人と会うことができた。
もし不在のときには遠くから古墳所在地を眺めるだけで満足して終わりにしようと思っていた。所有者の許可なく宅地の敷地内を通行することは,事案により,刑法に定める住居侵入行為となり得る場合があり,そうならない場合を含め,一般に民法に定める不法行為(所有権侵害行為)となり得るからだ。
挨拶した上で,古墳を見学したい旨を説明した。御主人は,とても親切・温和な方で,古墳のことなどについて懇切・丁寧に説明を受け,そして,古墳に至る通路を教えていただいた。
駒形古墳所在地まで登る通路は,駒形氏の住居敷地内を通り,山の尾根の南東側端に沿って登るようになっており,階段状に整備されていたので,歩きやすかった。
まことにありがたいことだと思う。

駒形古墳と呼ばれる古墳は,実際には2基の円墳で構成される古墳群となっている。最初に1号墳が発見され,駒形古墳と命名された。その後,2号墳が発見され,発掘調査された。
説明板の記載等によれば,1号墳は,現況茶畑となっている尾根の上の方にあり,昭和3年に調査された。東西5.45m×南北9.1mで横穴式石室をもつ円墳であり,2号墳は,同じ尾根の中央付近にあり,昭和53年に発掘調査され,東西11.7m×南北12mで横穴式石室をもつ円墳であるとのこと。説明を受ける際に頂戴したパンフレットの中には,発掘調査時点における2号墳の石室天井部の様子を撮影した写真,石室内部の様子や出土状況を撮影した写真等が掲載されている。
1号墳及び2号墳とも発掘調査後に復元・整備され,丁寧に管理されている。1号墳の墳頂近くには石祠が祀られている。いずれも素晴らしい古墳であると言える。
ただし,大規模自然災害の関係等のため,石室内に入ることが危険となっているため,現在では石室内に入ることができない。石室開口部に設けてある柵を越えずに,カメラの露出設定等を調整し,ズームで撮影可能な範囲内で石室内の写真を撮った。

なお,駒形氏の御宅の敷地内には,神楽井戸と駒形石の説明板もあった。

駒形古墳の見学を終えた後,御主人に御礼を述べ,その場を辞した。

IMG_5671.JPG駒形古墳の入口を示す標識


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神楽井戸と駒形石の説明板


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古墳所在地へ登つ通路


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南の方から見た1号墳


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1号墳の説明板


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1号墳の石室開口部付近


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1号墳の石室内の様子


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南西の方から見た1号墳



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南西の方から見た2号墳


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2号墳の説明板


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2号墳の石室開口部


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2号墳の石室内の様子


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東の方から見た2号墳


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北西の方から見た古墳所在地付近


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南西の方から見た古墳所在地付近


  島田市博物館:駒形古墳

  島田市観光協会:駒形古墳

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