深谷市:木の本古墳群(その2)

過日,木の本古墳群(埼玉県深谷市)を見学した。 木の本古墳群は,深谷市の東方地区と原郷地区にまたがるかなり広い範囲に分布する古墳群。民家敷地内にあるために見学を控えた古墳を除き,公道等から見学可能な古墳を一応全部見学することができた。 なお,木の本古墳群及び関連遺跡の所在地を示す図は,深谷市教育委員会編『埼玉県深谷市埋蔵文化財発掘調査報告書第98集 木の本3号墳』(深谷市教育委員会,2009年) の3頁と5頁にある。

東方地区に分布する古墳を見学した後,原郷地区に分布する古墳を見学した。

木の本7号墳は,民家敷地内にあり,墳頂に氏神と思われる小祠が祀られている。以前行われた関連発掘調査の結果により,直径30m前後の円墳だったと推定されているが,現存する墳丘はかなり小さい。公道から見える範囲内で見学した。

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木の本7号墳の所在地から約250mほど北西の交差点の南側角に木の本3号墳がある。3号墳は,「氏神山」とも呼ばれており,直径約20mの円墳とされている。発掘調査の結果,極めて重要な古墳であることが判明している。現地に詳細な説明板が立てられている。
木の本3号墳には土塁跡が接続している。かつては館を防御するための土塁として使用されていたのだろうと想像される。その形状等から推定すると,かつて別の古墳が存在しており,その墳土や石材等を使用してこの土塁が構築された可能性があると思った。

IMG_5020.JPG3号墳の説明板
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南の方から見た3号墳(石室所在地付近)


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西の方から見た3号墳


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北の方から見た3号墳


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3号墳に接続する土塁跡


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土塁跡の一部


木の本3号墳の北西約150mのところに木の本4号墳がある。4号墳は,「おとか塚」とも呼ばれ,墳頂に稲荷神社が祀られている。直径約5mの円墳とされているのだが,墳可がかなり改変されている可能性があり,本当の直径等は不明。古墳ではなく後代の塚とする見解もあるようだ(深谷市教育委員会編『埼玉県深谷市埋蔵文化財発掘調査報告書28 深谷市内遺跡Ⅲ』(深谷市教育委員会,1991年)の6頁参照)。

IMG_5023.JPG東の方から見た4号墳


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南の方から見た4号墳



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