石岡市下林:観音寺
過日,真言宗智山派・村上山金剛院観音寺(茨城県石岡市下林)を参拝した。本尊は,十一面観世音菩薩。
観音寺は,建武2年(西暦1335年)に建立された寺院。
観音寺では,目下,本堂の建替工事中であり,そのために本堂の建物はなく,新たな基礎部分ができあがっている状態だった。これから順に柱や屋根が組みあがるのだろう。何年かしたら再訪したいと思っているが,今回は,とりあえず,他の御堂等(手接堂など)を参拝するだけにした。
下記の観音寺のサイトによれば,手接堂には,金剛手菩薩(普賢菩薩)・不動明王・十一面観音座像が祀られているとのこと。
観音寺の境内を含む一帯は,元は,観音寺城と呼ばれる城があった場所と考えられており,いばらきデジタルマップ上では境内地南側の段丘下付近に空堀が残るとの表示がある。下記の余湖氏のサイトにある図をみると,その全貌を想像することが可能かもしれない。境内地の南西隅付近から駐車場の方に降りる小路があるのだが,そのあたりが元からそのような地形だったとしたら,城跡の名残りのような場所の一部として理解することもできるのではないかと思った。低い塚様のものがあるが,それらは,土塁の残存物かもしれない。
また,観音寺の境内地は,観音寺遺跡と呼ばれる奈良・平安時代の遺跡包蔵地ともなっている。
観音寺入口の階段脇には大きな光明真言供養塔がある。古墳石室の天井石のような形状をした石材を使用している。
村上山金剛院観音寺
余湖:観音寺城(石岡市下林字下林)
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