那珂市北酒出:ひょうたん塚古墳?

過日,駒形神社を参拝した際,境内地の北(セブンイレブン那珂酒出店の北西約50m)に位置する畑の中に円墳のようなものが見えた。ひょうたん塚古墳(茨城県那珂市北酒出)の残存部分に該当するのではないかと思った。ただし,確実ではない。その現況は,直径20m前後の楕円形墳のような状態となっている。相当に掘削されているのではなかろうか。畑の中にあり近寄れそうにないので,道路から見える範囲内で,南の方から1枚だけ写真を撮った。
ひょうたん塚古墳は,ひょうたん塚古墳群の1号墳とも呼ばれ,全長約52mの前方後円墳とされている。広報なか2018年7月号(No.162)の28頁にある「市長コラム」の記事の中では,ひょうたん塚古墳に関し,埋蔵金伝説がある旨が述べられている。
いばらきデジタルマップによれば,ひょうたん塚古墳群は,2基の前方後円墳(一部破壊),4基の円墳,1基の形状不明墳で構成される古墳群とされている。しかし,現況において,駒形神社の北に位置する円墳様の塚以外にはごく小規模な塚状地形が2箇所あるほか,名残り程度と思われる場所が2箇所あるだけとなっている(いばらきデジタルマップ上でマークされている場所付近には,大型の塚状地形は存在しない)。他の古墳は既に湮滅しているのだろうと思う。ただし,畑の地下に何らかの遺構が残存している可能性は極めて高い。
これらの塚状地形部分が古墳なのかどうかは確実ではなく,また,新型コロナの関係があって近隣の方に尋ねるのもどうかと思ったので,それらの塚状地形部分の近くには寄らなかった。
なお,ひょうたん塚古墳群の所在地は,北酒出城があった場所ともされている。そのため,現時点では古墳として理解されているものの中には城の土塁の残骸であるものも含まれているのかもしれない。
ちなみに,記録上の大きさと駒形神社の北にある円墳様のものとの大きさとがあまりに違うので,そもそも違うのではないかとの疑問をもっている。記録上の全長約52mという規模が正しいとすれば,近隣地の中では駒形神社の境内地以外に該当する場所が存在しない。仮に駒形神社の北にある円墳様のものがひょうたん塚に該当するのだとすれば,既に墳丘の半分以上が掘削され,消滅していることになる。

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 広報なか2018年7月号
 https://www.city.naka.lg.jp/data/doc/1533887549_doc_594_0.pdf

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