ウツギとスイカズラ

散策していると,畑の隅や境界等に植えられたウツギが白い花を咲かせているのを目にする季節となった。
もうそんな季節になってしまった。時間はいつも速足だ。
先日,散策していたら,ある道の土手のウツギの木にスイカズラがからみつき,一緒に花を咲かせていた。

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田の近くで観たウツギの花


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コガタウツギヒメハナバチ?


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ウツギにからみついたスイカズラ


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スイカズラの花


何となく聴きたくなって,ダビッド・オイストラフ指揮及びヴァイオリン独奏,ベルリン交響楽団の演奏によるベートーヴェンの「ロマンス第1番」を聴いた。田園交響曲を聴こうという気分には全くならなかった。
オイストラフの演奏なので,やたら名人芸をひけらかすようなところはなく,とても丁寧で実直な演奏なのだが,何だかそのようなタイプの演奏のほうが心の奥にしまっておいた密かなノスタルジアを静かにかきたてるような部分がある。

長年にわたり音楽とつきあってきた。知らない間に老けてしまったらしく,思いっきり感情移入し,大きく速度を変えてルバートをかけたりするような演奏が「うわべだけの単なる厚化粧」に過ぎないのではないかと感じるような年齢になってしまった。

同じCD(harmonia mundi HMX 2905255.59)に収録されているクルト・ザンデルリンク指揮,ベルリン交響楽団によるブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」も上記のオイストラフ指揮による「ロマンス第1番」の演奏と同じで,表面上は特に素晴らしい演奏のようには聞こえない。少なくとも,イタリアオペラ指揮者として高名な指揮者がしばしばやるような派手な演奏ではない。
ザンデルリンク氏の引退演奏会における演奏。妙に感情移入し、意図的または誇張的に盛り上げるようなことはなく,平常心で堂々と歌い上げるような演奏。しかし,むしろ,そのような演奏の方が私の胸を強く打つ。
この変奏曲は,ブラームスの作品の中では最高傑作と言っても良いとても美しい曲だと思う。ブルックナーは,結局,この曲の第17変奏曲(終曲)を越えることができなかった。
ザンデルリンク氏の引退演奏会における演奏は,そのことを深く認識させてくれる名演中の名演だ。

ブラームスの曲に限らず,音楽の天才達が創り出した変奏曲(管弦楽曲)の演奏を聴いていると,その指揮者の真の感性と力量がわかるような気がする。

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