常総市羽生町:中坪古墳群
過日,中坪古墳群(茨城県常総市羽生町)を見学した。
中坪古墳群は,法蔵寺の北西約300mの段丘縁付近に所在している。円墳2基で構成される古墳群とされているのだけれども,いばらきデジタルマップ上では「中坪遺跡」として表示されるので,現在では古墳時代の古墳としては扱われていないのかもしれない。
2基の古墳の所在地に関しては,いばらきデジタルマップ上では,「神社境内,宅地,畑,山林」となっており,正確なところがよくわからない。古墳の基数が2基なのに異なる地目が4種並んでいるので,現存古墳の他に湮滅古墳が2基以上あったということを前提にしなければ理解できない。このままでは整合性を欠く記載(オープンデータの基本原則である正確性の原則に反する記載)だと考える。仕方がないので,関連しそうな場所の中でアクセス可能な場所を全部見学した。
高尾神社を参拝した後,その周辺を拝見した。しかし,高尾神社境内地にはそれらしいものが全く見当たらなかった。もし境内地に円墳が存在したのだとすれば,既に湮滅したものと思われる。
高尾神社入口の北東側の道路脇には目測で直径10m前後,高さ2m程度の塚があった。これが残存古墳に該当するのだろうと判断した。
残存古墳と思われる塚の所在地から少し北の方には小さな御堂があった。その御堂の前で合掌した。この御堂のある場所は,元は古墳だったのではないかと思われる。
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