水戸市米沢町:福沢古墳群

過日,福沢古墳群(茨城県水戸市米沢町)を見学した。

水戸市教育委員会編『水戸市埋蔵文化財分布調査報告書(平成10年度版)』(平成11年3月)の16頁によれば,福沢古墳群は,元は4基の円墳で構成される古墳群だったけれども,墳丘が現存するのは1号墳及び2号墳の2基だけとのこと。

福沢古墳群の1号墳は,逆川緑地に隣接する墓地のすぐ東の林内にあり,直径約10m・高さ0.8mの円墳とされている。道路脇にあるので見学しやすいのだが,小さいので,そのような古墳を見慣れていないと古墳のようには見えないかもしれない。


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北の方から見た1号墳


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南の方から見た1号墳


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南東の方から見た1号墳


福沢古墳群の2号墳は,1号墳の南東約150mのところにあり,現況で直径約7.0m・高さ約1.0mの円墳とされている。2号墳の墳頂には綿引稲荷神社が祀られている。道路等により削平されているらしく,墳丘が変形しているので,元はもっと大きな古墳だったのだろうと思う。


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鳥居と綿引稲荷神社


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北の方から見た2号墳


福沢古墳群の3号墳の墳丘は失われており,4号墳は湮滅しているのだが,3号墳の所在地だったかもしれないと思いたくなるような場所はあった。しかし,その場所が古墳所在地だったかどうかは確実ではない。



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