千葉県長生郡長南町:笠森寺
過日,笠森観音堂で知られる天台宗・大悲山楠光院笠森寺(千葉県長生郡長南町笠森)を参拝した。本尊は,十一面観世音菩薩。
笠森寺に関しては,長南町史編さん委員会編『長南町史』(昭和48年)の633~635頁,長生郡教育會編『長生郡郷土誌』(大正2年・復刻版昭和51年)の91~99頁に詳細な解説がある。
笠森寺は,延暦3年(784年)に伝教大師最澄により開基された寺院とのことで,笠森観音堂として知られる本堂は,長元元年(1028年)に後一条天皇の勅願により建立されたものとのこと。その建築様式(四方懸造)は,日本唯一のものらしい。
笠森寺は,坂東三十三観音霊場第三十一番札所ともなっている。
本堂(観音堂)は,巨大な自然岩のような山の上に柱を立て,その上に御堂が乗るようなかたちで建築されている。この巨大な自然岩のような部分は,おそらく,相当古い時代から信仰の対象とされてきたものだろうと想像される。
岩の材質は笠森層と呼ばれる比較的柔らかい地層の一部となっている。そのために,境内地とその周辺には岩窟状の遺構のようなものが多数見られる。それらの中には中世以降の信仰の場所だったと推定されるものや,現代のもの(防空壕または冷蔵保管場所?)ではないかと思われるものもあるが,もしかすると古代の横穴墓の二次利用物も含まれているのではないかと思った。
私が訪問した時には参拝客が結構多数あった。幸いにも人影が途切れる瞬間が何度かあったので,その機を逃さず,写真を撮った。
笠森寺の参道からの別れ道を進むと,笠森熊野神社がある。鳥居の額には「熊野宮」と記されている。社殿の額には「熊野三社」と記されている。参拝した。
笠森寺
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