茨城県稲敷郡阿見町:橋向古墳群
過日,橋向古墳群(茨城県稲敷郡阿見町若栗)を見学した。
橋向古墳群に関しては,茨城県竜ヶ崎土木事務所・財団法人茨城県教育財団「茨城県教育財団文化財調査報告第217集 篠崎A遺跡-阿見吉原土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書I-」(平成16年3月)の2頁~5頁等で簡単に触れられている。他にもっと詳しい資料があるのかもしれないけれども,現時点では入手していない。
いばらきデジタルマップ上では「円墳2基(一部湮滅)」と表示されているので,現存する古墳は1基ということになりそうだ。
橋向古墳群の所在地は,阿見町ふれあいの森の入口から北西約400mのところにある小山の尾根状の部分となっている。この尾根状の部分は,元は道路をはさんだ西側の台地の一部であり,現在では道路によって分断されているけれども,元は台地から続く岬状に突き出た地形の場所だったのではないかと推定される。湮滅したとされる1基は,この道路の東側法面付近にあったと思われ,法面の頂上付近にその残骸のような地形が残されている。
現存する古墳と思われる地形部分は,現在では使用されなくなった林道または農道のような小路の北側部分と思われる。ただし,この小路による削平によってできた小規模な棚状の地形に過ぎないのかもしれず,確実ではない。もしこの場所が古墳ではないとすれば,他に該当するような地形が見当たらないことから,橋向古墳群は全部湮滅したと理解するのが良いのではないかと思う。
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