牛久市:東林寺と東林寺城跡

過日,曹洞宗・福壽山東林寺(茨城県牛久市新地町)を参拝した。

東林町は,戦国時代の岡見氏の城である東林寺城跡の中にあり,その境内の墓地区画には五輪塔が2基保存されている。現地説明板によると室町時代のものとされている。下記の広報うしくの記事によれば,東林寺を開基した尾上治胤のものとのこと。

城跡の大半が畑地になっているため,城の様子を想像しやすい。

3郭~4郭付近を散策していたら,このあたりの所有者と思われる方とたまたま出逢った。土塁の上にある神社は,その方が建てたもので,火除け・盗難除けのためとのこと。4郭付近には立派な庚申塔があり,そのあたりから道路沿いに小円墳のようなものが続いている。一定期間を経過すると新たに庚申塔をつくり直すことになっているのだそうで,小円墳のようなものは,過去の庚申塔ということだった。ざっと計算してみると,約300年くらいの間にわたってこの習わしが続いていることになるので,東林寺中興開山の牛久藩第5代藩主山口弘長の頃から連綿として続いているのではないかと思った。


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東林寺入口付近


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東林寺本堂


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境内の御堂


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五輪塔


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五輪塔の説明板


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南東の方から見た東林城跡
(2郭付近・1郭は掘削され,2郭手前の低地となっている)


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2郭付近に登る道


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1郭と2郭の間の土塁(復元土塁?)


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2郭付近


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3郭付近


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3郭北端付近の土塁


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土塁上の神社


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3郭と4郭との間の空堀


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庚申塔


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過去の庚申塔の一部


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4郭付近



 広報うしく:南北朝・室町・安土桃山前期の牛久領主岡見(尾上)家の興亡(3)

 余湖:東林寺城



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