栃木県芳賀郡益子町:八雲神社(八坂神社)と古墳

2020年4月初旬(緊急事態宣言発令前)のことだが,八雲神社(栃木県芳賀郡益子町益子)を参拝した。祭神は,建速須佐之男命。
八雲神社は,八坂神社とも呼ばれているようだ。
本殿は,茅葺で,古くなってはいるけれども,立派な造りだと思った。
益子町史編さん委員会編『益子町史 第1巻 考古資料編』(昭和62年)の422頁によれば,八雲神社本殿の礎石は,境内地にある古聖古墳群の1号墳の石室を破壊した際にその石材を転用したものとのこと。境内には,他にもそれらしい石材がある。石室材または石棺材だと思われる。
古聖1号墳は,全長24m・後円部直径13m・後円部高さ約2.5m・前方部幅約13m・前方部高さ約2.5mで,前方部を南西の方に向けた前方後円墳とされている。くびれ部付近の一部が掘削されているとのこと。

IMG_9189.JPG
鳥居


IMG_9187.JPG
参道


IMG_9182.JPG
拝殿


IMG_9179.JPG
本殿


IMG_9173.JPG
南の方から見た本殿礎石部分


IMG_9174.JPG
南東の方から見た本殿礎石部分


IMG_9175.JPG
北東の方から見た本殿礎石部分


IMG_9177.JPG
北西の方から見た本殿礎石部分


IMG_9170.JPG
境内にある石材


古聖1号墳は,本殿裏(北東側)の林内にある。どうにか林内に入れそうな場所があったので,墳丘にアクセスしてみた。
墳丘の主軸延長線上に本殿と拝殿が位置していることがわかる。
墳丘周辺は,木が一部伐採されており,手入れの途中のような状態に見えた。


IMG_9194.JPG
東の方から見た全景
(右が後円部・左が前方部)


IMG_9200.JPG
西の方から見た全景
(左が後円部・右が前方部)

IMG_9191.JPG
後円部


IMG_9196.JPG
後円部墳頂付近から見た前方部


本殿の礎石から推測すると,立派な石室があったのだろうと思われる。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック