栃木市:皆川城址公園
過日,皆川城址公園(栃木県栃木市皆川城内町)を見学した。皆川城は,自然の山を加工して構築された山城で,全体としては極めて巨大な前方後円墳のような形をしている。意図的にそのように見えるものとしたのに違いない。法螺貝の形にも似ていることから「法螺貝城」とも呼ばれているらしい。
城の斜面は急峻で,登るかどうかちょっとためらった。しかし,木の枝を削ってつくった見学者用の杖が置いてあったので,その杖を借りて登ることにした。登り始めてすぐのところに雷電神社と厳島神社がある。いずれも参拝した。
実際に登ってみると,城の構造は,かなり複雑なものだった。短期間で落城させるのはとても無理で,長期の持久戦(兵糧攻め)にして落とすしかない城だと思う。とても勉強になった。
皆川城の北側には比較的大規模な古墳群が存在したけれども,現在では,その多くの部分が皆川城カントリークラブの敷地となっている。おそらく,皆川城址のある山も,城として大規模に加工される前には群衆墓があったのだろうと思う。城の最も高いところは自然の山を利用して築造された巨大な円墳のような形状をしており,かつては本丸があった場所らしい。現在では展望施設が設置されており,かなり遠くまで良く見える。古墳時代には烽火台として利用されていたかもしれないと思った。
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