茨城県那珂郡東海村:白方古墳群

過日,白方古墳群(茨城県那珂郡東海村白方)を見学した。この古墳群は,現在の東海村白方コミュニティセンター~東海村立白方小学校周辺に所在しているが,現況は,2号墳(下図の②地点),3号墳(下図の③地点)及び4号墳(下図の④地点)のみが残存し,1号墳(下図の①地点付近),5号墳(下図の⑤地点付近)及び6号墳(下図の⑥地点付近)の地上部は,調査の時点において既に痕跡低度のものしかなかったとのこと。古墳群全体の配置図,1号墳と5号墳の発掘調査結果は,東海村遺跡調査会・東海村教育委員会「常陸白方古墳群」(平成5年3月)の中に収録されている。


shirakata.jpg
古墳群の配置


1号墳の発掘調査結果によれば,発掘前には円筒埴輪片が採取されており,直径約18mの円墳と考えられていたけれども,古墳と推定すべき遺構等が何も発見できなかったとのこと。
2号墳は,直径約10mの円墳とされ,サクランボ学童クラブの東側にある。柵の中にあり,直接にアクセスできないので,柵の上からその写真を撮った。


IMG_8896.JPG
2号墳


3号墳は,1辺の長さ約16mの方墳とされ,サクランボ学童クラブの北側にある。柵の中にあり,直接にアクセスできないので,柵の上からその写真を撮った。


IMG_8900.JPG
南東の方から見た3号墳


IMG_8904.JPG
北東の方から見た3号墳


2号墳と3号墳の北側にも墳丘的な形状のものが複数存在するけれども,これらは現代に構築された築山の一種であり,古墳ではない。

IMG_8902.JPG
墳丘様の築山


4号墳は,直径約10mの円墳とされ,東海村立白方小学校の北東角の道路脇にある。草木が生えているため,ちょっと見ると古墳があるようには見えないが,道路の端から林の中に1mくらい入ったところに立派な墳丘が残されている。4号墳のすぐ北西の畑に稲原を束ねて伏せてあった。供養のためのものかもしれないけれども,不詳。


IMG_8915.JPG
4号墳


IMG_8916.JPG
4号墳のある場所


5号墳は,全長約27mの前方後円墳とされ,その地上部(墳丘部分)の復元物は,東海村白方コミュニティセンターの敷地西側にある。もともと地下に埋設されていた石室は元の場所(復元墳丘の地下)に埋納されたままとなっているらしい。
ただし,私が訪問した時には改修工事のための囲いがあり,直接にアクセスできなかったため,柵の上に手を伸ばしてその移築・復元物の写真を撮った。上記の調査結果の内容と対照・検討してみると,この復元物は5号墳のほぼ正確な復元物だと言えるのではないかと思う。


IMG_8890.JPG
改修工事用の囲い


IMG_8891.JPG
柵の上から撮影した5号墳復元物


IMG_8892.JPG
5号墳の説明板


東海村白方コミュニティセンターの敷地内(1号墳所在地付近)には,鈴木典生「人というもの」という現代彫刻作品が展示されている。人というものはこういうものなのかもしれない。

IMG_8920.JPG
鈴木典生「人というもの」



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック