土浦市:屋敷付古墳(塚山古墳)
過日,屋敷付古墳(茨城県土浦市下坂田)を見学した。この古墳は,塚山古墳との名で一般に知られているもので,坂田台山1号墳とも呼ばれている。現況は約10m×約20mの楕円形をしており,円墳とも前方後円墳とも考えられているらしい。詳細な測量図と発掘された周溝(一部)の図は,土浦市教育委員会・有限会社毛野考古学研究所「坂田台山古墳群 下坂田田中台古墳群 下坂田貝塚-畑地帯総合整備事業(担い手支援型)坂田地区埋蔵文化財発掘調査報告書-」(2013)の14頁にある。
屋敷付古墳は,昭和39年(1964年)に調査が行われ,推定5体分の人骨等が出土したとのこと。掘り出された箱式石室は,内部に朱の認められるもので,土浦第二高等学校で保管されているらしい。
この古墳は,台地の南端~斜面(段丘崖)にかけて存在し,道路脇にあるので一応墳丘を容易に見ることができるのだが,掘削等によってだいぶ変形しているらしい。周溝は,墳丘前(北側)の道路敷地の下にある。
私が訪問した時には,墳丘の前になぜか白いヘルメットがあった。
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