群馬県邑楽郡板倉町:西丘神社と赤城塚古墳
過日,西丘神社(群馬県邑楽郡板倉町西岡)を参拝し,その社殿の基壇部になっている赤城塚古墳を拝見した。
赤城塚古墳の現況は,社殿の南西に長方形の盛土部分があり,その端のところに説明板があるため,一見すると前方後円墳のように見えるし,また,説明板が立てられている位置との関係から現況で山林のようになっている部分が古墳なのではないかと錯覚してしまうけれども,社殿の基壇部が直径約30mの円墳の墳丘だとされている。
江戸時代に社殿を建築する際,この古墳の墳頂付近から三角縁仏獣鏡が発見され,以後,西丘神社の神宝として大事に保存されてきたらしい。この三角縁仏獣鏡には3体の仏と1体の神仙が彫られていると考えられている。この仏の形象の属性に関しては諸説あるけれども,図柄それ自体に関しては,宮田裕紀枝「赤城塚古墳出土鏡の文様に込めた世界観について(序)-とくに主紋帯における獣形紋様を中心として-」波動2001年5号20頁に詳細に示されており,とても参考になる。
赤城山古墳関連のものを含め,板倉町周辺の考古学資料等は,文化財資料館(群馬県邑楽郡板倉町大字海老瀬5955)で保存・展示されている。この資料館では,在庫があれば,関連資料等も販売している。訪問したところ,職員の方の対応は親切だった。展示物を丁寧に観ると,いろいろと考えさせられるものもある。しばしば河川の氾濫に襲われる地域としての生き残るための工夫と関連する展示もあった。
神社の前にはちょっと変わった狛犬が並んでいた。台座には「天保三年」と記されていた。
鳥居の近くには別の狛犬もあった。
赤城塚古墳の現況は,社殿の南西に長方形の盛土部分があり,その端のところに説明板があるため,一見すると前方後円墳のように見えるし,また,説明板が立てられている位置との関係から現況で山林のようになっている部分が古墳なのではないかと錯覚してしまうけれども,社殿の基壇部が直径約30mの円墳の墳丘だとされている。
江戸時代に社殿を建築する際,この古墳の墳頂付近から三角縁仏獣鏡が発見され,以後,西丘神社の神宝として大事に保存されてきたらしい。この三角縁仏獣鏡には3体の仏と1体の神仙が彫られていると考えられている。この仏の形象の属性に関しては諸説あるけれども,図柄それ自体に関しては,宮田裕紀枝「赤城塚古墳出土鏡の文様に込めた世界観について(序)-とくに主紋帯における獣形紋様を中心として-」波動2001年5号20頁に詳細に示されており,とても参考になる。
赤城山古墳関連のものを含め,板倉町周辺の考古学資料等は,文化財資料館(群馬県邑楽郡板倉町大字海老瀬5955)で保存・展示されている。この資料館では,在庫があれば,関連資料等も販売している。訪問したところ,職員の方の対応は親切だった。展示物を丁寧に観ると,いろいろと考えさせられるものもある。しばしば河川の氾濫に襲われる地域としての生き残るための工夫と関連する展示もあった。
神社の前にはちょっと変わった狛犬が並んでいた。台座には「天保三年」と記されていた。
鳥居の近くには別の狛犬もあった。
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