キバナコスモスとツマグロヒョウモン
過日,古墳探訪のために徒歩で移動中,住宅街の側溝の隅から生えていたキバナコスモス(Cosmos sulphureus)の花にツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)のオスがとまって蜜を吸っているのを見つけた。すぐに写真を撮った。大きな住宅街であっても近隣に森や林があるところでは,こういう蝶が生息可能なのだろう。ただし,ツマグロヒョウモンは,スミレ科の植物を食草としているので,野草の愛好家の中には嫌う人も少なくない。また,キバナコスモスは,もともとは園芸植物として導入されたのかもしれないが,あちこちで増えている帰化植物なので,問題視されている。
日本国においては,園芸のための植物の輸入に関して,一応関連法令はあるものの,現実には「ざる」状態だし環境保護関係の国家予算が微々たるものなので,生態系がぐちゃぐちゃになってしまうことを絶対に阻止できない。
とはいえ,古来,日本国内の動植物の中で,真実は中国などから移入された家畜や栽培植物だったものが野生化し,あたかも大昔から日本列島に生息していた野生動植物であるかのような顔をしているものがかなり多数あるので,所詮,そういう国なのだと理解することも可能かもしれない。特に,植物に関しては,江戸時代に大いに人工的な交配が行われ,極めて多種類の園芸品種が生み出され,それらが日本中に拡散した後に野生化して現在に至っていると考えられ,また,律令時代から知られている植物の中には中国から意識的に輸入されたものや史前帰化植物の子孫と判断すべきものがかなり多いので,実際には,真の意味で日本固有の野生種は少ない。
日本国においては,園芸のための植物の輸入に関して,一応関連法令はあるものの,現実には「ざる」状態だし環境保護関係の国家予算が微々たるものなので,生態系がぐちゃぐちゃになってしまうことを絶対に阻止できない。
とはいえ,古来,日本国内の動植物の中で,真実は中国などから移入された家畜や栽培植物だったものが野生化し,あたかも大昔から日本列島に生息していた野生動植物であるかのような顔をしているものがかなり多数あるので,所詮,そういう国なのだと理解することも可能かもしれない。特に,植物に関しては,江戸時代に大いに人工的な交配が行われ,極めて多種類の園芸品種が生み出され,それらが日本中に拡散した後に野生化して現在に至っていると考えられ,また,律令時代から知られている植物の中には中国から意識的に輸入されたものや史前帰化植物の子孫と判断すべきものがかなり多いので,実際には,真の意味で日本固有の野生種は少ない。
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