成田市:船塚古墳(公津原8号墳)

船塚古墳(千葉県成田市赤坂)を見学してきた。船塚古墳は,公津原8号墳とも呼ばれ,従来,全長約85mの前方後方墳であるとされてきた。しかし,近年の調査結果により,現在では長方形墳の一種であるとの見解が支配的ではないかと思う。古墳時代末期の大型墳丘墓ということになるので,古いタイプの前方後方墳であることを前提にした歴史学上の見解も改められなければならないことになる。
実際に墳丘を見学してみても,前方後方墳というような印象をあまり受けない。ただし,墳丘の中央部がへこんで弓のように反っており,両端が少し高くなっているように見えることについては,構造上の問題を含め,更に詳細な検討が必要となるのではないかと思った。

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東側から見た全景


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西側の周溝


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北側から見た様子


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北側墳丘上から見た南側上部


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墳丘上から見た東側周溝部分


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南側墳丘上から見た北側上部


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南西側から見た全景


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南東側から見た全景


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南側崖下の様子


北側の墳丘上には大きなドングリが落ちていた。クヌギの実ではないかと思う。

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 墳丘からの眺め:考古学講座「成田市船塚古墳の調査について」
 http://massneko.hatenablog.com/entry/2016/08/23/080000

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