つくば市:谷田部台町古墳群

薬師堂と愛宕神社を参拝した後,愛宕神社のある場所に近接して所在する谷田部台町古墳群を見学した。現存する古墳は2基で,方墳1基と円墳1基とされている。実際に観てみると,どちらも過去の掘削等により変形しているように思われるのだが,正確な地図を入手していないので,どちらが方墳でどちらが円墳なのかよくわからない。ただ,方墳の上には石棺材を用いた大日塚があるとのことなので,大日塚のある方が方墳なのかもしれないが,よくわからない。一方の古墳は,愛宕神社の北東約100mのところ(住宅街の中)にあり,他方の古墳は,愛宕神社の西方約100mのところにある株式会社サカイ引越センターつくば支社の向かいにある。

住宅街の中にある古墳は,道路とゴミ収集場所によって一部掘削されているけれども,その大部分が柵で囲われた保存区域の中にある。その保存区域の中には立ち入ることができる。芝生なので歩きやすい。周囲をぐるりと見て回ったけれども,住宅地の中にあるので,近隣の住宅を覗いていると誤解されることを避けるため,墳丘には登らなかった。

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西側から見た様子


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北西側から見た様子


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北側から見た様子


その古墳のある場所から徒歩で移動し,歩行者用信号機のある歩道を渡って国道345号線の北側に出た。そこから少しだけ西側に歩くと,もう1つの古墳の墳頂付近に到達する。この古墳は,南側4分の1くらいが車道によって掘削されており,株式会社サカイ引越センターつくば支社の方から見ると円墳の断面図のようなコンクリート製の擁壁だけが見える。しかし,そのコンクリート製の擁壁の上にある歩道部分の下も墳丘の一部であり,その歩道の更に北側に墳頂付近を含む墳丘が残されているので,半分以上の部分が現存していることになるのではないかと思う。
墳頂には石棺材を二次利用したものと思われる大日如来があり,現在でもきちんと供養が継続されている様子だった。大日如来の姿は,つくば市周辺にある同種の大日如来(大日様)と同様,鼻の大きな特徴的な姿をしたものだった。その大日如来の前で合掌した。

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墳頂の大日如来


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北側の道路から見た墳丘


これらの古墳を見学した後,国道345号線の歩道を歩いて谷田部野球場に戻った。国道345号線は幹線道路なので常に混雑しているのだけれども,この日は特に混雑していたようで,結局,(走行中の自動車の運転者等が写真に写り込まないようにするため)擁壁部分の撮影は断念することにした。谷田部野球場の北西角にある橋の上から谷田川をながめてみた。前日までの大雨の影響で増水しており,濁っていた。

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谷田川

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