坂東市:大杉古墳

過日,大杉古墳(茨城県坂東市内野山)を見学した。全長約18mの前方後円墳とされているが,前方部が掘削されて存在せず,低い後円部だけが残されている。その後円部の墳頂には大杉神社の祠がある。大杉神社を参拝した上で,周辺を拝見した。
大杉古墳の所在地は,段丘上の縁の部分であり,台地上の周辺部分は公園として整備されている。ただし,頻繁に活用されているようには見えない。この公園内には若干の凹凸部分が散見されるけれども,いずれも現代の構築物であり,古墳の残骸ではないだろうと思った。

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古墳入口付近


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鳥居と後円部


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墳頂の大杉神社


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後円部側面


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社殿背後から見た様子
(前方部のようにも見える盛土状のものがある)


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墳丘上にある庚申供養塔


私が大杉古墳を訪問した時には,段丘に登る階段部分でタマスダレ(Zephyranthes candida)の花が咲いていた。タマスダレは,南米のペルー原産の植物で,明治時代頃に輸入されたものとされているが,現在では日本各地で野生化し,帰化植物の1つとなっている。

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