小美玉市:塚山古墳(塚山1号墳)と天王山古墳(塚山2号墳)
過日,塚山古墳群(茨城県小美玉市下玉里)を見学した。塚山古墳(塚山1号墳)は,台地の最も高いところにある直径約50.8mの円墳で,埴輪が出土したそうだ。全体が樹木で覆われているので,外側からは墳丘の形がわからない。また,古墳の入口付近が墓地として使用されているため,墳丘に登ることはできない。墓地に合掌した上で,その墓地のある場所から少しだけ見える墳丘を見学した。
天王山古墳(塚山2号墳)は,台地の縁にある前方後円墳で,現状は長さ約30mとのこと。前方部は小さく,明瞭ではない。墳丘上に祠があり,また,墳丘の北東部の麓は墓地として使用されている。この天王山古墳(塚山2号墳)のある場所からは霞ケ浦がよく見え,とても気持ちの良い場所だ。古代において,眼下の低地は海だった。また,現在の段丘崖や墳丘上にある樹木は存在しなかったと考えられ,この場所からは古代の霞ケ浦を航行する船舶の様子をつぶさに監視できたと考えられる。
天王山古墳(塚山2号墳)は,現在果樹園として利用されている農地の中にあるけれども,その果樹園の間を通る道を普通に歩けば,その場所に至ることができる。また,墳丘上にある祠の位置関係から判断し,古墳の墳丘に登ることは控えた。
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