フユノハナワラビ

シダ植物といえば何となく熱帯植物のような先入観を抱いてしまいがちだ。しかし,日本にも非常に多くの種類のシダ植物が存在し,しかも,冬になってから成長してきて胞子葉を伸ばす種類が結構たくさんある。フユノハナワラビは,そういったシダ植物の中でも代表格かもしれない。


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落葉が降り積もり,明るい日差しが入り込むようになった林床から,すくっと背を伸ばし,その頂点に花のような胞子体を展開しているフユノハナワラビの姿は,それを見慣れるようになるまで何年もかけて野山の散策を続けている者にとっては,冬の風物詩のひとつとなっていることだろう。



 フユノハナワラビ



この記事へのコメント

2008年11月11日 07:05
辛口兄さん こんにちは。
冬に花を咲かせる植物は,結構たくさんありますよ。来月あたりから咲き出すのはスノードロップ。水仙も寒い時期に咲きますよね。^^
金融危機により景気が冷え込み,厳しい状況の中で年越しを迎えている人がたくさんあると思います。でも,厳しい時があればこそ,次に少し幸福な時期が来たときにその幸福を心から喜ぶことができるのだろうと思います。幸福はいつまでも続きません。厳しい時期を知っていれば,「いつかまた厳しい時がくる」という心構えもできるでしょう。それを忘れてしまった人は,右往左往することになりますよね。
暑くても寒くても,植物は毎年決まった時期に花を咲かせます。花を咲かせ実を熟させる時期以外は地中でじっと眠って耐えている植物もたくさんあります。人間も見習わないといけませんね。
2008年11月10日 21:19
こんばんは
冬になってから成長する植物もあるんですね
何か励まされた気分です。
植物を見て教わることって意外にありますね

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