庭のキクの花

今日は曇り。昨日の会合の結果を踏まえ,自宅で報告書を書きあげて送った。そのあとで,庭をちょっとだけブラブラしてみた。庭には何種類かのキクの花が咲いている。一応品種名はついているけれどあまりあてにならない。白い花を咲かせているキクの葉と総苞などをじっくりと観察してみた。どうやらリュウノウギクそのものであるか,その園芸品種じゃないかと思った。

日本の野生の菊には素晴らしいものが何種類もある。確かに外来の色鮮やかな品種と比較すると,かなり地味かもしれない。しかし,派手であることだけが「美」であるというのは間違いだ。地味でもその中に真の「美」を発見できることもある。

Aster


そんなことを考えていたら,庭の隅の木にからみついたスズメウリの実を食べにヒヨドリがやってきた。

次第に食べ物が乏しくなってくる季節,彼らは,木の実や草の実などを捜してそれを食べ,厳しい冬を乗り越えるのだろう。

そして,消化し残した種子を糞といっしょにあちこちにばらまく。それによって植物はその勢力範囲を広げていくのだ。

種子のようなものによって広がるものは,コンピュータの世界にもある。その中には人類にとって有用なものと有害のものとがある。コンピュータ・ウイルスがその悪いものの代表例だ。

最近,某社では,ネット上のサーバでウイルスチェックを実行し,ユーザのPCの中にはウイルス対策ソフトが入っていなくても大丈夫なようにする仕組みを開発し,その運用を始めたようだ。これはこれで一定の効用があるだろう。

しかし,大事なポイントを見落としているかもしれない。

それは,ネット上での犯罪が難しくなってくると,ネットを経由しない犯罪が増加するかもしれないということだ。

現在,違法なプログラムの主流は,他人のPCから他人の情報を盗み出すようなタイプのものだと主張する研究者がいる。実際,統計結果によってもそのようなタイプのものが多く検出されるようになってきた。

しかし,統計というものはそもそも非常に危ういものだ。なぜなら,かつて統計をとった時点では最近多くなってきたとされているタイプの違法プログラムがしっかりと検出できる状態ではないところで統計調査がなされていたかもしれないのだ。統計というものは,すべて同一の前提条件であるということが確保されているのでなければ,何の意味もない。

そして,もしネット上でのコンピュータ・ウイルスなどの検出の精度があがってくるとすれば,非常に原始的なPCやデータの破壊だけを目的とするようなコンピュータ・ウイルスが再び盛んになってくるかもしれない。そのようなコンピュータ・ウイルスは,ネットを経由しなくても,USBメモリやCDやDVDなどを介して拡散することができる。

つまり,ネットの利用者しか存在しない世界ではネット上でのコントロールは意味があるかもしれないが,ネットの利用をしないユーザが存在する世界では,ネット上でのコントロールだけでは問題を解決したことにはならないどころか,実は,大変な落とし穴をつくってしまっていることになるかもしれないのだ。

世の中にある問題の解決方法を単純化することは,そのこと自体で大きな脆弱性要因をつくりだしてしまうことになるかもしれないということを深く自覚すべきだろう。

というわけで,私が使っているPCではウイルス検知ソフトの自動アップデート機能をオンにしているのだが,これが非常に「うざったい」存在であることもまた否定できない。どうにかしてほしい。(笑)

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