花の絨毯

茨城県植物園内を散策していたら,タチカンツバキではないかと思われるサザンカの仲間の樹のあるところに花弁がいっぱい散って絨毯のようになっているところがあった。枯木の多いこの季節に,その場所だけ華やかさがある。ただし,儚さと寂しさとを伴って。

flowers


いつのことだったかも誰のことだったかもすっかり忘れてしまったけれど,バラの花弁をベッドいっぱいに散らし,その上で休むのが大好きという綺麗な女優さんのことをテレビで放送していたことがある。

私は,比較的即物的にものごとを考えがちな人間なので,「そんなことをしたら,あとで掃除が大変そうだ・・・」と思ってしまうのだが,大金持ちならメイドに掃除をさせるのだろうからそんな心配など全く無用なのだろう。(笑)

ツバキやサザンカの仲間は,寒い時期でも木々に花を咲かせ,人の目を楽しませてくれる。しかし,散りやすい。

ツバキの仲間は,花がまるごとポロリと落ちてしまう。ちょっと無残な感じがする。

サザンカの仲間は,花弁がポロポロと落ちてしまい,樹下に散り積もる。ちょっと悲しい感じがする。

バラの花をベッドの上に撒き散らすときには,きっと最も新鮮なバラの花を摘み取り,その花をバラバラにして花弁を撒き散らすのだろう。ちょっと傲慢な感じがする。

私は,やはり生きている花が好きだ。

1年の間にたった数日だけしか花を咲かないのかもしれない。

その短い日々の間にその草や樹木なりに精一杯咲かせている花たちの最も美しい部分を見つけ出し,そして,それを写真に収め続けたい。

今年1年の間,私の心を潤してくれた花たちに感謝したいと思う。

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