野外音楽堂:琴の合奏

シンガポール植物園の中には巨大なアコヤガイのような形をした野外音楽堂がある。植物園内をブラブラしていたら何やら合奏のような音が聴こえてきたのでそちらのほうに行ってみた。どうやら,オーディションで集められた高校生の琴オーケストラによる演奏のリハーサルをやっているようだった。

琴の合奏


オーケストラは,多数の琴と打楽器だけで構成された非常に珍しいものだった。このような編成のオーケストラの演奏を聴くのはこれが生まれて初めてだ。

日本でも和楽器を主体とする多種多様な合奏を聴く機会が結構たくさんある。私は,大小の和太鼓だけで構成された合奏またはパフォーマンスのようなものを楽しむことも大好きだ。

アジアにはアジアの音楽があり,その伝統を活かした新たな音楽をつくっていくということも非常に大事なことなのだろう。洋物のモノマネばかりしていたのではかつての植民地時代の奴隷と同じだ。

とりわけ,最近流行っている音楽やファッションは,アメリカの貧民街の不良の文化を商業主義的に味付けしたものばかりなので,いつ聴いても really silly だとあきれてしまう。右も左も分からない若年層が染まってしまうのはある程度分かるけれども,いい年齢をしたオジサンやオバサンがセレブと自称でそうしたレベルの低い音楽がガンガン鳴っているようなところで踊りまくっている姿を観ていると,まるで原始時代に逆行しているのではないかとの感さえ抱く。もちろん,このような意見には反発する人々も多数あるだろう。しかし,私は断言したい。10年~20年後にはそのような音楽やファッションなどまるで世界のどこにも存在していなかったかのようにきれいさっぱり消え去っているのに違いない。そんなものは文化でも芸術でも何でもない。

ちなみに,「セレブ」という用語の用い方も日本国では非常に間違っており,まるで意味のないことが多い。とりわけ,自称「セレブ」の多くは,「クレイジー」の別名だったりする。シンガポールで某氏と歓談することがあった。シンガポールでは,非常に多くの家庭でフィリピン人やマレー人などの女性の住み込み女中を雇っているそうだ。通常,専業主婦は存在せず,育児,炊事,掃除,洗濯などの家事仕事の大半を女中が担当し,夫婦は月曜日~金曜日まで外に出て働いているそうだ。土曜日と日曜日は女中も休みになるので家の中は家族だけになる。ところが,妻も夫も炊事をすることはないので,土日には外のレストランに出て家族一緒にご馳走を食べるのが普通の生活らしい。日本では住み込み女中を雇えるほど裕福な人は少ない。それは,非常に厳しい税制に起因するところも多い。いずれにせよ,もし仮にシンガポールでの普通の生活よりも裕福ではない生活をしているとすれば,それは「セレブ」とは言えないだろう。では,もし私がお金持ちだったとしたら「女中を雇うか?」と尋ねられたら,もちろんそれは「ノー!!!」だ。私は,常にサバイバルを基本とする哲学に基づいて生きているので,自分で炊事も洗濯も掃除もできないような生存能力の低い人間にはなりたくないし,自分の家族にもそうなってほしいとは思っていない。たとえどんな状況になっても生き延びる能力を身につけていること,そのための精神的基盤を常に持ち続け,必要な訓練を怠らないことが一番大事なことだ。

さて,試しに愛用のコンパクトデジタルカメラでこの琴の演奏(リハーサル)のビデオクリップを作成してみた。どんな音楽を演奏していたのか知りたい方はダウンロードされたい。

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