側溝のクレオメ

私の住む住宅街を散歩していたら,自宅のすぐ近くの街区にあるコンクリート製側溝の中から長く茎を伸ばし花を咲かせているクレオメを見つけた。それなりに綺麗。それにしてもこんなところで咲いているとは・・・
クレオメ(Cleome spinosa)は,フウチョウソウ科クレオメ属に属し,南アフリカ原産で,園芸植物として親しまれている非耐寒性1年草ということだ。
別名を「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」,「クレオメソウ」,「スイチョウカ(酔蝶花)」とも言うらしい。
英名を「Spider flower(蜘蛛花)」と言うらしいのだが,英語圏の人の目から見るとクモのように見えるのだろう。日本では「フウチョウ(風蝶)」だから,文化の違や視点の隔たりの大きさを改めて痛感する。
ところで,クレオメは園芸植物なのだが,私は,それが野生化している例をたくさん見てきた。公園の花壇から近くの空地や草原などに逸出したと推定されるものもあったし,なぜか高速道路のSAの草地の中に生えているものもあったし,あるいは,栽培しているとは思われないような状況で農道の脇に群生していることもあった。そして,今回は,住宅街の道路のコンクリート製側溝の中で見つけた。
おそらく,繊細な構造をした花とは裏腹に,相当生命力が強く頑丈な植物なのではないかと想像する。だから,かなり過酷な環境でも生き続けられ,どんどん野生化することが可能なのではないだろうか?
綺麗な花ではあるのだけれど,在来種の保護という観点からは要警戒だと思われる。
現状を放置した場合,秋の七草がオミナエシではなくクレオメになってしまっているなどという未来が来るかもしれない。
クレオメ
http://www.yasashi.info/ku_00005.htm
クレオメ
http://masuo32.sakura.ne.jp/A12_107.htm#107
クレオメ(Cleome)
http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-cleome_large.html
この記事へのコメント
坂本竜馬じゃないけれど「ドブの中でも前向きに・・・」という感じなんでしょうか・・・?^^;
この花は,昼間観るとちょっとかわいそうなくらいに縮れてしまっていますね。たまたま通りかかった時間帯がよかったみたいで,一応花らしく撮影できました。^^
散歩していると,いろんなところで見かけますね。
私の散歩道の途中には農家が多いのですが,農家の庭先でも咲いているのを見かけることがあります。
何となくヒガンバナに似たようなところもあるんですが,ヒガンバナよりもずっと色が綺麗なので人気があるんじゃないでしょうか?
ところで,キーボードが早く直ると良いですね。^^
クレオメより和名のほうが良いというのは確かにそうですね。^^
この花って,花が散ってもどんどん上のほうに伸びて新しい蕾ができるんですよね。^^
ところで,棘があるんですね。気をつけないと危ないですね。^^;