散歩道のママコノシリヌグイの花

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散歩していて,田圃と丘陵地との間の斜面にある荒地にクズ,カラスウリ,カナムグラなどがびっしり繁茂しているところを通った。その凄い藪を押しのけて更に強力なツル植物がのし上がってきていた。いつか皇居東御苑二の丸雑木林で見たママコノシリヌグイだった。

ママコノシリヌグイの名の由来には諸説あるらしいが,一番もっともらしい説は,継母が継子いじめのために棘いっぱいのママコノシリヌグイでお尻を拭いてやるのだという説だ。要するに幼児虐待説なわけだが,ちょっと出来すぎていると言うべきか稚拙と言うべきか,どっちにしろ眉唾だ。

今回,他のツル植物が繁茂しているのを押しのけてママコノシリヌグイが勢力を伸ばしつつあるのを見て,私は,「ママコ(継子)」のように邪魔者扱いされることの多いツル植物をやっつけてしまうような様子がこの植物の名になったのではないかと思った。

ママコノシリヌグイの花はとても可愛らしい。

しかし,鋭い棘をもったカナムグラでさえ打ち破ってしまうのだから,恐ろしく強靭な植物なのではないかと思う。

この記事へのコメント

2005年09月12日 22:44
無名子さん こんばんは。^^
とても心配しておりましたが,お元気になられたようですね。^^
ツル植物の中で最も凄いのはキヅタではないかと思っているのですが,それは林の中の出来事ですよね。草地では,やっぱりクズかな・・・?
私は,カナムグラが痛くて苦手です。^^;
でも,ツル植物相互でも熾烈な闘いがあるようですね。今日も,あるところで木にはアケビがからまり,アケビのつるにはクズやブドウ科のツル植物が追いかけ,脇にはガガイモ科やオニドコロやヘクソカズラなんかがちゃっかり便乗し,さらにカナムグラが下から機会をうかがっているという非常に複雑にして面倒くさい状況を見てきました。荒れてると言われればそのとおりの状況なんですが,どの植物も絶対的な支配権・独占権を握れないようになっているところが自然界の凄いところだと思いました。^^
2005年09月12日 21:57
どの蔓草も強靱ですよね。
絶大な繁殖力を誇るクズの影に、ちゃっかり、顔を覗かせている他の蔓草を見ると、思わずニッコリしてしまいます。(^o^)

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