アカヒメヘリカメムシ

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ムラサキシラホシカメムシではないかと思われるカメムシが乗っていたイヌタデの花の反対側には2匹のアカヒメヘリカメムシがいて交尾中だった。その場所には他に何本もイヌタデの花があるのに,どういうわけかその花だけに3匹ものカメムシが集まっていた。他の花には1匹も見当たらない。同じタデ科の花にも虫に好まれる花とそうでない花とがあるのだろうか?(笑)

アカヒメヘリカメムシ(Rhopalus macuratus)は,ヒメヘリカメムシ科に属し,北海道,本州,四国,九州に分布し,平地や山地など様々な場所で見られるカメムシということだ。

アカヒメヘリカメムシは,草叢のイネ科,タデ科,キク科などの植物に寄生し,水田に侵入してイネの穂を食害するという。私がこのカメムシを観た場所は,まさに田圃の脇の道路端の草叢だったので,シチュエーションとしてはぴったりということになる。

Web上の写真を観る限り,アカヒメヘリカメムシの体色には様々な変化があり,全身がトウガラシのように真っ赤なものもあれば,この写真のもののように全身が地味な褐色をしているものもあるようだ。しかし,共通する特徴は,頭部の額のところに赤い点のようなものが2個あること,いずれも触角が真っ赤な色をしていることだと思う。近縁種であるスカシヒメヘリカメムシやケブカヒメヘリカメムシの触角はいずれも黒色をしている。加えて,腹部の両側側面にあるヒダのような部分の模様も独特のようだ。そして,ヒメヘリカメムシ科以外の科に属するカメムシでこの写真のカメムシと似たものはなさそうだ。

それゆえ,私の観たカメムシもアカヒメヘリカメムシだろうと判断したのだが,もしかすると違うかもしれない。(笑)

もしかすると,このカメムシは,アカトンボの仲間と同じように,月日の経過とともに次第に真っ赤になっていくようなタイプの昆虫なのかもしれないと勝手に想像した。


 アカヒメヘリカメムシ
 http://www.insects.jp/kon-kameakahimeheri.htm

 アカヒメヘリカメムシ
 http://www.fuji.sakura.ne.jp/~shin/gallerysemikame/akahimeherikame.html

 カメムシの仲間2
 http://www.saturn.dti.ne.jp/~dinsects/Semi-kamemusi2.htm

この記事へのコメント

2005年09月11日 05:42
とりちゃんさん おはようございます。
アカヒメヘリカメムシについて教えていただき,ありがとうございます。^^
図鑑などには典型的なものを中心に写真を収録しているのでしょうから,そこからずれたものだと悩んでしまいますね。^^;
去年までは,単に「臭い昆虫」というのがカメムシに対する印象でしたのであまり興味もなかったのですが,こうやって花の写真を撮りながら様々なカメムシを見ていると,どんどん興味を持ってしまいますね。
来年の盛夏には,早朝に探してみます。^^
2005年09月11日 00:19
アカヒメヘリカメムシは成熟度で体色は変化しません。もともと体色の変化の多い種なんですよ。また調査でサンプル個体として薬殺すると体色が生存時とは違っちゃうんです(><)。
前述のムラサキシラホシカメムシは春先にもよく見かけます。いわゆるイネ科雑草で見れますね。盛夏時は昼間は休眠しているのであまりお目にかかれないのでしょう。来年、早朝時に探してみてくださいね~

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